こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
みなさんは臨床で反張膝を見る機会がどのくらいあるでしょうか?私は高齢者領域で働いていたので、高い頻度で反張膝を呈した歩行を見ていました。
そこで、今回は私が見てきた反張膝で、かなりの確率で筋力低下したいた筋をご紹介していきましょう。
目次
反張膝
歩行の筋電図
歩行の膝伸展に必要な筋
おわりに
反張膝へのリハビリ
反張膝が最もみられるのが、歩行時のローディングレスポンス(立脚相初期〜中期)で拗ね。
では、それに対してどのようなリハビリをすればいいのでしょうか?昔の文献では、反張膝の原因として大腿四頭筋の筋力低下によると書かれている文献がありました。
果たして本当にそうでしょうか?
私の経験上、反張膝で大腿四頭筋の筋力訓練を実施して改善した例を聞いたことがありません。
歩行の筋電図
では、本当に大腿四頭筋が働いていないことが要因なのか?
歩行時の筋電図を確認してみましょう!
これを見ると大腿直筋の活動はほぼされていません。
立脚相初期〜中期ではむしろ前脛骨筋・内側ハムストリングス・大臀筋が活動しています。
歩行の膝伸展に必要な筋
つまり、反張膝が多くみられる立脚相初期〜中期では前脛骨筋と内側ハムストリング・大臀筋が必要となっています。
どういくことなのか?立脚相初期〜中期では股関節が伸展していく時期です。つまり、股関節が伸展することがとても大切なのですが、股関節が伸展できないと安定化されないため、大腿四頭筋が過剰に働き、股関節と膝関節の安定を無理やり出してしまいます。
この股関節伸展をするためには、前脛骨筋にてしっかりと脛骨を安定させた状態で、ハムストリングス・大臀筋が重要なのです。
私の経験上、反張膝を呈した状態の人に大臀筋とハムストリングスのMMTを取ると3ない人がほとんどです・・・
逆にハムストリングスや大臀筋を鍛えることで反張膝を改善することも可能でした。ぜひ、反張膝の場合、ハムストリングスと大臀筋のMMTを測定してみましょう
最後に
今回、ご紹介した反張膝への介入方法をあくまでも1部です。股関節・足部の状態をしっかりと把握することが大切です。
それは過重時と非過重時では評価・介入の項目が変わってきます。
療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。
Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。
この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳