こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
私は老健など高齢者領域を専門としていました。しかし、脳卒中の回復段階のリハビリを担当することもあり、発達の重要性に常に気づかされることが多かったですね〜
そこで、なぜ発達を勉強した方がいいのか?本日は脳の発達段階から紐とていきましょう。
目次
発達の段階
寝返り
すりばい
ハイハイ
発達の段階
米国のウィン・ウェンガー博士の理論では、脳は延髄 → 橋 → 中脳 → 大脳という順番で発達していくそうです。
この段階が大切で、延髄は呼吸中枢などがあるため生きるための土台を整えています。延髄は脳の発達の土台であり、この延髄の発達がうまくいかないとその上位の発達がうまくいかないとのことです。
さらに橋は視覚内の明暗差の知覚を担当しています。つまり、物の形の把握が可能になったり、聴覚、触覚、その他の感覚における基本的な要素とパターンの知覚ということです。
中脳では平衡感覚を担当しており、3次元での高度の動作が可能のなってきます。
寝返り
発達の動作の中で最初に獲得する寝返り、これにはどのような課題が隠れているのでしょう?
人がこの延髄を発達させる時は胎児の時に、お腹の中で魚のように脊柱を動かしている状態ということです。さらに寝返りなどの脊柱の屈伸・回旋動作により延髄の発達はより強化されます。
つまり寝返りは動作の土台だけでなく、発達する上で脳の土台を作り出していると言えますね。
ずり這い
橋は左右の小脳両葉を橋状に繋いでいます。
抗重力位において四肢ではまだ体幹を支えられない状態ですが、ずり這いなどにより、非対称の動きをすることで左右の小脳が発達し、全身の動きの協調性や微調整が発達していきます
ハイハイ
抗重力の状態で、四肢を動かすことで、中脳の発達が促されます。
それにより、抗重力での四肢・体幹の動作が可能となり、以降のつかまり立ち、伝え歩きなどの動作の獲得となります。
最後に
発達の段階の課題が1つ1つにつながりがあることが見えてきましたね。
その中でも寝返りがやはり土台であり、その動作をしっかり見ていくことが大切となってきます。
臨床で動作獲得を目標とする場合はまず寝返りを見ていきましょう!
療法士活性化委員会ではこの寝返りを中心に講義を進めています。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳