こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
最近の新人療法士の多くが気にしているアライメント・・・
このアライメントは評価として絶対的に必要なのでしょうか?実際の事例に沿って考えていきたいと思います。
目次
アライメントとは?
アライメントが崩れている状態とは?
円背姿勢での事例
評価で大切なこと
おわりに
アライメントとは?
アライメントをひらたくいうと、
「アライメント」とは骨の配列のことであり、骨の配列が崩れた状態を「マルアライメント」、「リアライメント」はマルアライメントを正常な状態に向けて修正することを意味します。
(引用:リアライン・トレーニング <体幹・股関節編> -関節のゆがみ・骨の配列を整える最新理論-)
となっています。
簡単な例で話しをすると姿勢での重心線の位置がしっかりと整っている状態もアライメントが整っていると考えられますね。
アライメントが崩れている状態とは?
ではアライメントが崩れている状態とはどんな状態なのでしょう。
重心線を例に出したので、その重心線が崩れている状態を想像してみましょう。
容易に思いつき、さらに臨床で見ることが多いのが円背姿勢ですね。
具体的には、
耳介―肩峰―大転子―膝蓋骨後面―外果前面
が一直線になっていない状態ですね。
円背姿勢での事例
では、円背姿勢で例を出して本当にアライメントが絶対的に必要な条件なのか?を考えていきましょう。つまり、円背姿勢を絶対に改善しないといけないのか?を考えることがいいでしょう。
私は絶対改善する必要があるか?と聞かれると場合によると考えています。
例えば
90歳代で20年過ごしていた方のアライメントを改善していいのでしょうか?
この場合、まず改善することが困難な場合が多く、さらに改善してしまうとその方はどこに頼っていいのかわからなくなり逆にバランスを崩す恐れが多いです。
逆に、60歳代で円背になりかけている方はアライメントをしっかりと整えていくことが大切になるでしょう。
評価で大切なこと
上記の2例でもアライメントの修正の重要性が怪しくなってきましたね。
ではリハビリのアプローチに何が必要なのでしょう?
答えは動作の中でバランスがうまく取れていることです。
つまり、多少アライメントが崩れていてもうまくバランスが取れていれば修正する必要がないとも考えられます。
このバランスで大切なのがスタビリティとモビリティが各関節でしっかりと整っていることです。
つまり、可動域はしっかりあるのか?筋のバランスが整っているのか?が大切になると考えられます。
おわりに
今回のお伝えしたことは、あくまでも私の経験上でのことです。
アライメントを整えないでいい!ということをお伝えしたのではありません。場合によるということをお伝えしました。
その中でもスタビリティとモビリティが維持されている状態をリハビリで整えること大切であるとお話ししました。
この内容が臨床で悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳