毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
発達課題と麻痺の回復について
麻痺の回復と発達課題ってほぼ一緒なんです。なので発達段階に合わせてリハビリを行うことで効率的に行えます。ただ、発達課題を勉強したけど臨床に結びつかないってこともあると思います。今回は発達を臨床につなげるヒントをお伝えしていきます。
課題が次の課題につながる
発達段階を
- 1ヶ月目
- 2ヶ月目
- 3ヶ月目
と学んでいったと思います。この段階は1ヶ月目の課題が2ヶ月目で必要になります。この前の段階の課題をできないまま次の段階に進むと代償動作が出るようになります。
この段階ごとの課題を獲得してから次の段階へ進むのが大前提となります。
なので3ヶ月目の課題ができなかったら2ヶ月目に段階を落として見ていくようにします。
各段階での要素を考えてみる
ここで大事なポイントが各段階で必要な要素を考えているようにしましょう。
例えば、on elbowを取るとしましょう。
on elbowを取れるようになるのは発達段階でいると3ヶ月目です。このon elbowを取れるようになるには体幹の筋緊張が上がっていることが必ず必要になります。そうなると2ヶ月目の対称性のキッキングが必要になります。この対象性のキッキングは連合反応を使って下肢を動かすことにより、体幹の筋緊張を上げています。
この連合反応を使って緊張を上げるのは麻痺の回復段階と同じです。麻痺の回復段階でもステージⅠの弛緩状態からステージⅡになるには連合反応で促通されていきます。
つまり、各段階の課題がわかったら、その課題に必要な要素を考えるようにしてみましょう。
まとめ
発達課題を臨床で活かすには?
- 発達段階の課題をあげてみる
- 課題に必要な要素をあげてみる
- 必要な要素を獲得する動きを使ってアプローチする
発達段階は寝たきりの状態からⅠ年で歩き始めるまでの段階です。この段階を理解することで脳卒中だけでなく、整形疾患にも生かせるのでぜひ勉強してみてください。
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