毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
大前提は全部みること
ポイントと言うとこことここを見ればいい。みたいに感じるかもしれませんが、大前提は先週もお伝えしたとおり「全部見ること」です。ただその中でも肩関節は「みる順番」がポイントになります。
いわゆる肩関節とは?
肩関節は
- 胸鎖関節
- 肩鎖関節
- 肩甲胸郭関節
- 肩甲上腕関節
の複合関節です。この4つの関節が複合して動くことで上肢を動かすことができます。
肩甲上腕関節が動くためには?
みなさんがイメージする肩関節は肩甲上腕関節の動きをイメージすると思います。しかし肩甲上腕関節だけでは上肢は挙上できません。
例えば肩関節屈曲の可動域をみた場合
屈曲の可動域180°を関節ごとに分けると
- 肩甲上腕関節 120°
- 肩甲胸郭関節 60°(胸鎖関節35°、肩鎖関節25°)
が必要になります。
つまり肩甲上腕関節が動くためには肩甲胸郭関節が動く必要があります。
そして肩甲胸郭関節は鎖骨を介して体幹と結合しているので、胸鎖関節、肩鎖関節の可動性が必要になります。
肩関節をみる順番は?
肩関節をみる順番は
- 胸鎖関節
- 肩鎖関節
- 肩甲胸郭関節
- 肩甲上腕関節
の順番でみてみましょう。
そしてもちろん鎖骨は胸骨、肩甲胸郭関節は肋骨と関節を作っています。
肩甲骨の動きの土台となるのは体幹なので脊柱や肋骨の評価も併せてしていきましょう。
まとめ
肩関節をみるポイントについて
- 前提は全部をみること!
- 順番を意識する!
- 胸鎖関節から評価する!
肩関節は複合関節で複雑なイメージを持ってしまいますが、一つ一つの要素を丁寧に見るようにしましょう。
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