毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
肩関節の関節可動域が屈曲 100°、伸展 10°、外転 60°、外旋 5°、内旋 45°の肩関 節周囲炎患者で障害されやすい動作はどれか。
- 洗顔動作
- 結髪動作
- 靴下の着脱
- 爪切り動作
- 歯磨き動作
解答
2
解説
洗顔動作:肩関節屈曲15〜25°、肘関節屈曲40°〜135°、前腕回外70°、手関節背屈40°〜
結髪動作:肘関節130°屈曲位で肩関節外転100°、外旋90°以上が必要
靴下の着脱:股関節屈曲97°、外転13°、外旋7°、膝関節屈曲90°
爪切り動作:PIPの伸展が0°に近いほうが切りやすくなる、最低でもPIP、DIPの90°まで可動域は必要。
歯磨き動作:肘関節屈曲75°以上
問題文の方は肩関節の外転60°、外旋5°なので結髪動作に必要な肩関節外転100°、外旋90°を満たしていない。
なので解答は2です。
これを臨床で活かすには?
ADL動作に必要な機能を学ぶことは非常に重要です。ただここで忘れてはならないのが、「機能だけでADLをしているわけではない」ということです。例えば同じ結髪動作だとしても、
頭の
- 後ろで結ぶのか
- 頭頂付近で結ぶのか
- 2つに結ぶのか
- お団子にするのか
服を着る場合でも
- くぐりの服なのか
- 前開きの服なのか
- 伸びる服なのか
- 伸びない服なのか
これだけでも必要な可動域や機能は変わってきます。体の状態だけでなく環境も合わせて確認してみるようにしましょう。
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