毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
認知症の症状にイライラしてしまう
以前お話をした方で「認知症をお持ちの方の症状にイライラしてしまう事があるんですがどう対応していましたか?」という事がありました。今回はその点についてお話したいと思います。
何故イライラするか?
それは自分の思い通りにならないからです。
あの人に歩いてもらいたい→嫌だ
→イライラする
同じ説明をされる→さっきも説明をした
→イライラする
これは全て療法士の視点から見たことだからです。
前提として
1回では通じないと思って話しています。
そもそも認知症という病気を相手は持っているので一回では通じません。そのことを忘れて一回で伝わって欲しいというのは療法士の視点になります。
もし通じなければ「どうしたら通じるか?」を考えてみましょう。
思い通りに動いてもらえない
- 歩きたくない
- 座りたくない
- 戻りたくない
こういった思い通りに動いてもらえないときは、
- 何故、歩きたくないのか?
- 何故、座りたくないのか?
- 何故、戻りたくないのか?
を対象者視点で考えるようにしてみましょう。
認知症をお持ちの方は前頭葉と側頭葉が萎縮している
脳の器質的な変化により自分の感情や情動を抑えることが苦手な状態です。なのでそこで出る言葉や反応はほんとに思っている欲求です。なのでその言葉や行動をしっかり受け止めてどう対応するかを考えましょう。
まとめ
認知症の症状について
- そもそも通じないこと前提で話をする
- 何故その行動を起こすのか対象者視点で考えてみる
- 認知症をお持ちの方の言葉は本心の言葉。その言葉をしっかり受け止める。
これは認知症をお持ちだからこういった対応をするかではなく、人として対応することが大事になります。私達でもお腹いっぱいのときに「ご飯どうぞ」と言われてもいらないと思いますし、疲れてるときに「歩きましょう」って言われてもあるきたくないです。相手が人だということを自覚して謙虚な気持ちで対応しましょう。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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