こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
今回は腰痛を起こす疾患一つとして挙げられる側弯についてお伝えします。
側弯症とは
脊柱が正常とは逸脱し、左右に曲がっている状態を脊柱側弯症といいます。弯曲の大きさは、上下で最も傾いている背骨どうしのなす角度 (コブ角)で判断し、この角度が10°以上であるものが側弯症となります。
側弯の種類
側弯には大きく
- 機能性側弯
- 構築性側弯
に分けられます。
機能性側弯
脊柱の変形以外に原因があり、その原因が解消されれば側弯が解消されるものです。また機能性側弯の状態が長く続くことにより構築性側弯の原因にもなります。
機能性側弯の原因となるのは
- 痛みやしびれなど
- 日常的な不良姿勢
- 職業によるもの
- 脚長差
などが挙げられます。
機能性側弯に関しては日常生活の聴取と、原因となる部位の評価、介入を行います。
構築性側弯
構築側弯は以下の原因による側弯で、脊柱の変形を伴います。
- 先天性側弯症
- 神経・筋性側弯症
- 神経線維腫症による側弯症
- 間葉系疾患による側弯症
- 外傷性側弯症
- その他の原因による側弯症
- 特発性側弯症
コブ角
- 25°〜40° →装具療法
- 40°以上 →手術適応
とされています。
側弯の合併症として
- 呼吸機能障害
- 腰痛・背部痛
- 心理社会的要因
- 神経障害
が挙げられます。
呼吸機能障害
脊柱の変形により、胸郭の容量が減少します。それにより呼吸に障害が出てきます。
- 脊柱の可動性
- 肋椎関節、胸鎖関節、肩甲胸郭関節
- 肋間筋
- などの評価を行い、呼吸機能の維持・改善を行いましょう。
腰痛・背部痛
こちらのコラムを参考に評価してください。
>>>腰痛について勉強してみた 〜まとめ〜
心理社会的要因
側弯症は審美的な障害が起こることが多く、特に思春期に後発する特発性側湾は装具療法自体も審美的に問題となることが多くあります。体の症状だけでなく、対象者を取り巻く環境なども含めて家族、多職種、地域社会と連携して包括的に関わりましょう。
介入について
側弯に対する、徒手的アプローチによる矯正の効果はありません。
あくまでリハビリの介入としては
側弯を治す
ではなく
側弯によって
- 問題が起きている日常生活の改善
- 二次的な障害の予防
を目的に介入していきましょう。
まとめ
側弯について勉強してみた
- 機能性側弯と構築性側弯がある
- 脊柱の変形による呼吸機能障害、心理社会的要因に目を向ける
- 側弯を治すのではなく、日常生活に着目する
構築性側弯はすでに脊柱が変形しているのでリハビリでは脊柱の変形に対しては介入できません。リハビリでは日常生活に目を向けてICFにもとずき包括的に見るようにしましょう。
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