こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
4月になり、新人療法士が入職してきた職場もあるのではないでしょうか?僕も十数年前、新人療法士としてドキドキしながら初出勤を迎えたのを覚えています。その時は「たくさんの患者さんを治すぞ!」と思っていたのですが、想像していたのと実際の臨床は大きく違っていました。そこで今回はリハビリの介入で必要な3つの選択肢についてお伝えします。
リハビリの介入で必要な3つの選択肢
- 機能改善
- 環境設定
- 内的要因の変化
この3つの選択肢が必要です。
機能改善
リハビリと言えばこの機能改善をまず最初に思いつくのではないでしょうか?病気や怪我によって低下している機能を改善し日常生活が不自由なく送れるように支援する。
機能改善の方法は
- 関節の問題:関節モビライゼーションなど
- 筋の不全:筋膜のリリース、温熱療法など
- 筋力低下:促通、筋力強化など
- モーターコントロール不全:運動療法など
- 日常生活動作の障害:ADL動作訓練など
があります。
一つ注意点があり、機能改善には限界があります。例えば変形性関節症などの変性疾患や、パーキンソン病などの進行性疾患、脳梗塞などの脳血管疾患など、すでに失われた機能は回復しません。また体の機能は老化によって低下していきます。機能改善だけを介入の選択肢としているとかどうにもならなくなることがあります。
環境設定
身体機能に変化が見られない場合でも、日常生活はまってくれません。そこで必要になるのが環境せっていです。
- 歩行が困難→車椅子を利用する
- 床からの立ち上がりが難しい→洋式の生活を提案
- 肩が痛くて手が上がらないので選択が干せない→上がる範囲の高さで選択を干して棒を使って高いところにかける
など
必要なADLと現状の機能を評価して足りない部分を環境を設定することで日常生活が送れるようにします。
しかし、ただ環境を設定するだけでもうまくいきません。そこで必要なのが次に出てくる内的要因の変化です。
内的要因の変化
内的要因とは自身の解釈のことです。
例えば「痛み」に対してどう考えるか?
- 痛みは悪いものであると何もできない
- 痛みとはただの信号でその動き自体が良くないから痛くない動き方をする
のように
痛み→悪者
から
痛み→ただの信号
と解釈を変化させることで痛みとの付き合い方を考えていく方法です。
これは痛み意外にも例えば脳梗塞後遺症の麻痺でも麻痺自体は変えられないけど「麻痺があっても生活はできる」と考えることが大事です。
ここでポイントになるのが
「これがあるからできない」
ではなく
「どうしたらできるか?」
という考え方です。
目的の確認とICF
僕自身がそうだったのですが、上記の3つのうち、わかりやすい「機能改善」を中心に介入していました。しかしこの3つは優劣があるものではなく、3つともにバランス良く介入していく必要があります。そこで大事になるのが目的です。
リハビリの目的は「機能改善」ではなく「日常生活の変化」です。そのために心身機能、身体機能、活動、参加、環境因子、個人因子を把握して包括的に関わりましょう。そのために必要なのがICFの視点になります。
ICFについてはこちら>>>リハビリの評価で重要なICFの参加について考えたことありますか?
まとめ
リハビリの介入で必要な3つの選択肢
- 機能改善、環境設定、内的要因の変化が必要
- リハビリの目的を考える
- ICFの視点で見る
機能改善はあくまで手段の一つです。大事なことは目の前にいる対象者が望む目的が達成されることです。そのために何ができるかを考えてみましょう。
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療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
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