視点が広がるzoomで症例検討会 〜開催報告〜

皆さんこんにちは。療法士活性化委員会スタッフの内山です。

今回は5/14に行われた「視点が広がるzoomで症例検討会」のまとめをしていきます。

今回の症例

「肝癌の終末期で臥床時や関節可動時の左肩関節痛に困っている」

テーマ

  1. 臥床時に痛みを少なく安静にできるポジショニングは何か?
  2. 痛みをどうやったら少なくできるか

これに関して

  1. リスク管理について
  2. 就寝時の環境設定について
  3. 痛みについて

の3つの視点から検討しました。

1.リスク管理について

最初の疑問として挙がったのが、

  • 「レッドフラッグ」の可能性はないか?
  • 「骨転移」している可能性はないのか?

というリスク管理の話から始まりました。リスク管理と言えば、転倒や転落などインシデントに対するリスク管理を思い浮かべる人が多いと思いますが、癌の場合は「転移」という疾患的なリスクが高いため見逃してはいけない箇所になります。

2.就寝時の環境設定について

就寝時の環境についても疑問点が挙がりました。

寝ている時の姿勢は

  • 仰臥位が多いのか?
  • 側臥位が多いのか?
  • 側臥位でれば完全側臥位なのか半側臥位なのか?

など寝ているときの肢位によっても肩関節への荷重や負担の程度は変わってきます。それに対応した就寝時のポジショニングを一緒に確認していく必要があります。

3.痛みについて

痛みに関しては、

  • 安静時痛と動作時痛がどの様な場合に多いのか?
  • そのときにどの様な箇所が痛むことが多いのか?

など痛みに関して原因や発生機序など深掘りしていきました。肩関節周辺の痛みとしては軟部組織性や筋性以外にも骨性のインピンジメントなど様々な要因が考えられます。これに関しては、アセスメントコースで学習する肩関節の評価に則ることで評価可能です!

検討後の今後の方針について

今後の方針として痛みの原因を精査することと、就寝時のポジショニングを本人と一緒に確認していく、転移の可能性がないかなどDr.に確認するなどが挙げられました。

総括

リハビリはセラピストが一方的に提供するものではなく、患者さんと一緒に行っていくものであると改めて思った症例になりました。

症例検討会は毎月第2金曜と第4水曜 21時〜22時に開催しています!

6月の開催予定

  • 6月11日(金)21時〜22時
  • 6月23日(水)21時〜22時

【参加方法】

zoomアプリを利用しオンラインで行います。

【参加費】

1,000円(税込) →初回参加者は無料で参加できます!!

お申し込みはこちらから>>>視点が広がるzoomで症例検討会〜未完成でもいい〜

 
 
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