こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回はROMexの目的、制限因子の原因についてお伝えしました。今回は具体的な実施方法についてお伝えします。
ROMexを行うには
ROMexを行うためのポイントは
- 目的を明確にする
- 評価を行う
- 正しい運動方向を理解する
です。
まず目的となるADLを明確にし、その目的が達成されていない原因を評価し、関節を正しい方向に動かすことがROMexの基本です。
目的となるADLを明確にするためには問診が必要です。
>>>問診で大切なことについて from リハコヤ
評価は
動作分析で
- できている/できていない
- 動く必要のある関節が動く/動かない
を評価し、動かない部分の
関節可動域の他動運動/自動運動
を評価します。
特に他動運動でポイントとなるのがend feelです。
end feelを評価することにより、関節包、筋肉の伸長性、皮膚の伸長性などの制限因子を明確にします。
関節を正しい方向に動かすには
- 関節の構造
- 動きの軸
- 運動方向
を理解しておく必要があります。
トレーニングの3原理
可動域訓練を行う上で知っておきたいトレーニングの3原理というものがあります。
トレーニングの効果を出すには
- 過負荷の原理:現状より負荷を強くする
- 特異性の原理:特定の状況下でトレーニングされたものは特定の状況下でパフォーマンスを発揮する
- 可逆性の原理:トレーニングをやめると戻る
この3原理をリハビリに生かすとすると例えば
- トイレ動作の時の立ち上がりができるようになるには
- 現状の筋力よりも強い負荷で
- トイレの立ち上がる時に使う可動域(膝屈曲90°〜0°)の間で(特定の状況下)
- 日常的にできるように
関節可動域訓練を行う必要があります。
介入の順番
介入の順番は
- 動きやすい状態にする(機能)
- 意識的に動かす(能力)
- 無意識で使える(日常生活)
の順で行いましょう。
詳しくはこちら>>>【触診が苦手な方限定】ROMexを効率的に行うための触診・アプローチ法セミナー
まとめ
ROMexについて勉強してみた 〜評価・介入方法〜
- ROMexの目的を明確にする
- 動作分析とend feelを評価して問題点を明確にする
- トレーニングの3原理を意識する
詳しい解説はリハコヤでライブ配信します!!
臨床で悩む療法士のためのオンラインコミュティ“リハコヤ”
>>>リハコヤ
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