呼吸について勉強してみた 〜評価編〜

呼吸について勉強してみた 〜評価編〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

先週は酸塩基平衡についてお伝えしました。
>>>呼吸について勉強してみた 〜酸塩基平衡について〜

今回は呼吸の評価についてお伝えしていきます。

 

呼吸の評価

大きく分けて

  1. 呼吸が必要かどうかの判断
  2. 呼吸ができる状態

が必要となります。

 

1,はそもそも体が呼吸が必要かどうかの判断を下す部分、ここが正常ではない判断をしているとそもそも呼吸をコントロールできません。まずここから評価します。ポイントになるのは二酸化炭素です。

2,は呼吸をするために必要な体の機能、ZOA(Zone Of Appositison)、脊柱と肋骨の可動性がポイントとなります。

 

呼吸が必要かどうかの評価

二酸化炭素耐性を評価します。

体内でヘモグロビンから細胞へ酸素を供給するには二酸化炭素が必要です。血中の二酸化炭素濃度が低下すると細胞へ酸素が供給されなくなり、酸欠状態となります。酸欠状態になると呼吸数を増加させますが、呼吸を増やせば増やすほど二酸化炭素が排出されて悪循環になってしまいます。

 

内呼吸を行うためには二酸化炭素が必要

血中の二酸化炭素の濃度が低い

酸素がヘモグロビンから切り離されない

細胞が酸欠状態

呼吸数を増やす(呼気の二酸化炭素は吸気の150倍)

さらに血中の二酸化炭素が減る

細胞が酸欠状態

 

そこで体内に二酸化炭素がどの程度蓄積されても大丈夫なのかの耐性を評価します。

 

二酸化炭素耐性の評価

安静状態(できれば起床時の臥位)

  1. 息を吐き切る
  2. そのまま止める
  3. 次に吸いたくなるまでの秒数を計測する
  • 10秒以下 酸素供給の低下が疑われる
  • 10秒<20秒 呼吸数の増加傾向が疑われる
  • 20秒<40秒 標準的
  • 40秒以上 理想的

 

となります。この評価を行ってから身体機能の評価に入りましょう。

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まとめ

呼吸について勉強してみた 〜評価編〜

  1. 呼吸が必要かの評価と呼吸ができるかの評価が必要
  2. 酸素が供給されるには二酸化炭素が必要
  3. 二酸化炭素耐性を評価する

 

次回はZOAと脊柱、胸郭の可動性についてお伝えします。

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