トイレ動作についてのまとめと今後の視点 〜トイレ動作の動作分析から情報共有までの流れを学ぶ〜

トイレ動作についてのまとめと今後の視点 〜トイレ動作の動作分析から情報共有までの流れを学ぶ〜

 

 

2024-07-01

こんにちは、理学療法士の嵩里です。

過去15回にわたりトイレ動作に関する工程分析、アプローチ、共有についてお伝えしてきました。>>>トイレ動作とは? トイレ動作の工程と必要な分析を考える

今回はこれまでのまとめと、今後の視点についてお伝えしたいと思います。

◯工程分析

トイレ動作には主に4つの工程が必要です。

  1. トイレに向かう
  2. 移乗動作
  3. 下衣の着脱
  4. 座位での清拭

トイレ動作は、移乗や座位、立位保持、立位での上下運動が複合的に行われる難易度の高いADL動作です。また動作を遂行するための認知機能も必要です。

工程分析が行えたら、患者さんがどの工程でつまずいているかを評価していきます。評価の際は、以下の項目に着目しましょう。またトイレ動作に必要な認知機能も評価していきます。

・トイレ動作に必要な上肢、手指、下肢のBr.stage

・上肢、手指、下肢の各分離動作を行うために必要な関節運動と筋出力はあるか

・認知機能は保たれているか(視空間認知、計画能力、実行能力、記憶)

◯介入

評価が行えたら、各stageを考慮したアプローチが必要です。患者さんの回復段階により連合反応を利用するか、共同運動を促通するかが異なります。トイレ動作の自立度向上を目指すためには、自動運動が行える共同運動の獲得を目指します。自主トレーニングを提案し、リハビリ以外の時間でも練習に取り組んでもらうように働きかけることも大切です。

◯情報共有

評価が行えたら、目標達成に向けたアプローチを説明して共有していく必要があります。入院患者であれば、共有すべき内容は3通りになります。

本人:自身の状態、これからやるべきことを把握する。

PT、OT:獲得を目指す動作を共有し、困難となっている原因に対して介入する。

病棟:リハビリ場面との乖離をなくすために、介助が必要な箇所/必要ない箇所を伝達する。

◯今後の視点

診療報酬改定では入院期間短縮などさらなるリハビリの質の向上が求められています。

セラピストの技術向上も勿論ですが、他職種との関わり方次第で効率よく退院支援を進めることができると考えます。また退院時には、入院中に獲得したADL動作を自宅でも行えるような申し送りも必要です。家族指導やケアマネジャーとの退院前カンファレンス、介護保険でのリハビリ継続を行う際は、全16回のコラム記事でお伝えした内容が参考になれば嬉しいです。

まとめ

  1. トイレ動作のアプローチは工程分析、介入、情報共有の流れで考える
  2. 動作獲得のためには、セラピストだけでなく本人、病棟との情報共有が大切
  3. より良いリハビリや動作練習場面を作り、退院後のスムーズな移行を目指す

考えて触診する、その一歩目。

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