毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
肺塞栓症について誤っているのはどれか。
- 肥満が誘因となる。
- 長期臥床が誘因となる。
- 心電図所見は非特異的である。
- 下肢よりも上肢の手術後に多い。
- 深部静脈血栓症との合併が多い。
解答
4
解説
肺塞栓症とは,典型的には下肢または骨盤の太い静脈など,他の場所で形成された血栓による肺動脈の閉塞です。
心電図は,しばしば頻脈および様々なST-T波異常を示しますが,これはPEに特異的なものではありません。 肺塞栓症の原因となる血栓は下肢の血栓が9割とされており、深部静脈血栓症が元となっていることが多い。
危険因子1)は
- 長期臥床
- 肥満
- 妊娠 心肺疾患(うっ血性心不全,慢性肺性心など) 全身麻酔
- 下肢麻痺,脊椎損傷
- 下肢ギプス包帯固定
- 加齢
- 下肢静脈瘤
- 長時間座位(旅行,災害時)
- 先天性iliac band, web, 腸骨動脈によるiliac compression
1)肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)
ですので、解答は2となります。
これを臨床で活かすには?
深部静脈血栓症を持っており長期臥床や長時間の不動状態の対象者の自動運動を行なった場合、血栓が剥がれて肺塞栓になるリスクがあります。その場合はまず筋ポンプ作用の少ない他動運動などから始めていきましょう。
リハコヤではリアルタイムで国家試験の解説をみんなで考えています。
悩める療法士のためのオンラインコミュニティリハコヤ
詳しくはこちら>>>リハコヤ
療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?
他の記事をもっと詳しく知りたい方へ
記事の目次ページへ →
記事の目次ページへ →