こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
本日はコミュニケーションについての続きをお話ししたいと思います。
以前の記事はこちら↓
前回までのところでは、コミュニケーションとは感情を共有する(=分かち合う)ことが大切だとお話ししました。そのためには聴く力が必要であり、聴く力を養うためにはアクティブリスニングが大切です。
アクティブリスニングのポイントは、相手が何度も使う言葉・表情・ボディランゲージから相手がどんな感情なのか仮説を立て、その仮説が正しいかどうか検証するために質問をします。本日はこの質問に焦点を当ててお話ししていきます。
コミュニケーションの目的
みなさん、質問は得意でしょうか?
「なにか聞かないと」、「なにか話さないと」、「コミュニケーションを取らないと」と思うとつい目的を忘れがちです。
何のためにコミュニケーションを取りたいと思っているのでしょうか?
例えば患者さんに問診をする場面であれば、身体の状態や受傷機転や元の生活などを聞きたいですよね。その場合、その聞きたい内容がゴールになります。このゴールを達成できるようにコミュニケーションを取っていきます。
この話す目的を明確にした状態で質問の目的を明確にしていきます。
質問の目的
質問の目的は2種類あります。
1.より深く聴く(深掘りする)
2.整理する(並べ換える、要約する)
この質問の目的によって質問の仕方が変わってきます。
より深く聴く場合には、多くの情報を教えてもらわなければならないのでオープンクエスチョンを使用します。しかし、オープンクエスチョンを繰り返すと目的がわからなくなるので注意が必要です。
オープンクエスチョンを繰り返し行い整理が必要になってきたときにクローズドクエスチョンをします。オープンクエスチョンで出てきた内容をこちら側で解釈してまとめて確認することができます。
質問をするときのポイント
質問をするときのポイントは3つあります。
1.相手のタイミングに合わせる
ある程度切りのいいところで「質問いいですか?」と前置きした上で質問をする。
2.短く簡潔に
質問が長いと伝わりにくくなります。短く簡潔に伝えると相手も答えやすくなります。
3.相手に合わせた問いかけをする
質問した内容が相手に伝わらなければ意味がありません。相手が使っている言葉・ボディランゲージ・表情と共に伝えると伝わりやすくなります。同じ質問の内容でも、相手に合わせて上手く形をかえて質問をしてみましょう。
コミュニケーションを取るときのポイントでもう一つ大切なことがあります。
それは「距離感」です。次回は「距離感」についてお話ししていきます。
まとめ
コミュニケーションについて〜質問力〜
1. なんのためにコミュニケーションをとりたいのか、目的を明確にする。
2. 相手の話を深掘りしたいのならオープンクエスチョン、整理したいのならクローズドクエスチョンで質問をする。
3. 質問をするときは、相手が質問を受けやすいタイミングで、受けやすい形にして、受けやすい量で伝える。
>>>臨床で悩む療法士のためのオンラインコミュティ“リハコヤ”
療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?
記事の目次ページへ →
この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!
今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓