みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。今回は、ADLの中で大変な部類に入る入浴動作についてお伝えいたします。実際にZoomのナイトセミナーで「OTしゃべり場」というADLなどを話し合う場で出てきた入浴動作に関する会話を一部ご紹介します。
環境を知ろう
- 在宅なのか施設なのか(実際に帰る場所でアプローチが変わる)
- 脱衣所の有無(温度差でヒートショックのリスク)
- お風呂場の広さ(移動が多い分転倒のリスク)
- 段差の有無(うまく跨ぐことができず転倒のリスク)
- 扉の形状(開き方、閉じ方で動き方が異なる)
- 固形石鹸?ボトルの液状?(それぞれの特性でアプローチ法が異なる)
- 湯船の量は何リットルぐらい?(出入り時のリスク)
- 手すりの有無(転倒のリスク)
以上のように、入浴はリスクが多く、転倒してしまって骨折すると再度入院やその分お金もかかってきます。リスク管理はしっかり行えると良いです。回復期リハビリテーション病院にくる患者さんは、在宅に帰ったら独居の場合もあり得ます。リスクに関しては可能性をイメージして実施できると良いです。また、環境を整えることでリスクは軽減できるので、幅広い視野を持って取り組むと良いでしょう。
まとめ
- リスクに関して真剣に向き合おう
- 在宅や施設の入浴形態について情報収集をしよう
- 環境を整えてリスクを減らそう
いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたなら幸いです。次回は〇〇についてを予定しています。
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