毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
立脚期が短くなる
脳卒中で麻痺がある方の歩行を行う時、麻痺側の荷重ができなくて立脚期が短くなることってありますよね。そういった場合どうすればいいのか?口頭指示だけでは難しい部分が多いです。
荷重がかけられない原因としては、
- 感覚が低下している
- 荷重をかける方法を忘れてしまっている
- 恐怖心
など色々あると思います。
こういう方に口頭で指示しても変に意識してしまって、余計に荷重かけられなくなることがあります。
そういうときにどうするか?私は環境面からアプローチしていました。
円を使ってみる
直線を歩行する場合には麻痺側、非麻痺側療法とも均等に使う必要があります。しかし身体状態が非対称なのでどうしても麻痺側の荷重は少なくなってしまいます。そこで円を用いて麻痺側を円の中心側にして円の上を歩いてもらうようにします。円を回るように歩くことで円の中心側の足には必ず荷重がかかります。中心側に麻痺側を持ってくることによって無意識に麻痺側への荷重ができるようになってきます。
無意識でできることが大事
この環境面のアプローチでの最大のメリットは「無意識で行える」ことです。意識して子なっている動作は日常生活ではやらなくなることがほとんどです。(できるADL)
しかし、この無意識で行える動作は日常生活でも継続して行えることが多いです。(しているADL)
このように環境面を整えることで「無意識でできる」状態を作っていくのがリハビリのポイントになります。
まとめ
歩行時の麻痺側への荷重の促し方について
- 口頭指示だけでは難しい
- 直線ではなく円を歩くことによって荷重を無意識で促す
- 無意識で使えることでしているADLにつなげていく
リハ室でのリハビリが病棟や自宅に帰ってからできていないことはよくあります。それはリハ室の動作ができるADLだからです。病棟や自宅を意識して無意識で行えるしているADLになるように環境面を整えていきましょう。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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