こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
3月5日(土)に療法士活性化委員会主催
「高次脳機能障害を基礎から学び、明日の臨床に生かす!
高次脳機能セミナー基礎編Ⅰ 〜総論・注意〜」
が開催されました。
セミナーには北は北海道から南は九州まで養成校の学生から16年目以上のベテランの方まで幅広い層の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の皆さんにご参加いただきました。
今回のセミナーは
送られてくるサマリーを見ても「高次脳機能障害残存」と一括りに書かれていることも多く、そもそも高次脳機能障害ってどんなものなのか?どういった評価が必要なのか?職種別の介入方法はどんなものがあるのか?といったことを基礎から順を追ってお伝えしようと思い、大学院で高次脳機能障害について学ばれた、厚木市立病院の作業療法士、佐々木智先生にお願いして開催されました。
講師紹介
佐々木智先生、作業療法士、厚木市立病院に勤務される傍ら大学院にて高次脳機能障害について学び、日々の臨床でその知識を活かして活躍されています。
セミナーでは
高次脳機能障害をみる3つのPOINT
ポイントの解説
臨床的な考え方
機能評価をどう生かすか
介入戦略
など非常にわかりやすくお伝えいただきました。
ダイジェスト動画が記事の最後にございます。
最後に
今回のセミナーで印象に残ったことは最後の質問に対して佐々木先生がおっしゃった
「高次脳機能障害と一括りにせずその人にとって何が大事でどう支援していくかを考える」
といった疾患だけにとらわれない視点が大事だと気づきました。そのためには高次脳機能障害を正しく理解し、情報共有し、一人でなくチームで支援する必要があります。経験則だけで判断せず、エビデンスに基づき、対象者のナラティブな部分にも目を向けて両方の視点で関われる療法士を増えるよう、私も努力します。
参加者の感想
セミナーの点数とその理由
- 9 臨床につながるお話で面白かった
- 8 具体例を提示して下さっていたので、分かりやすかったです。
- 7 基礎から教えてくれて良かったです
- 8 勉強会になったから
- 8 脳画像とのリンクができた事、評価バッテリーの解読と臨床への結びつきができた
- 8 “盛りだくさんで具体的な検査もあり分かりやすかったです。
- ただ知識不足でなかなかついていけなかったものがありました。
- 質問にはわかりやすく答えていただけた。”
- 10 高次脳機能障害について詳しく説明して頂いて凄く分かりやすかったです。
- 9 とても分かりやすかった
- 10 注意機能についての知識が頭の中でまとまった。
- 10 アーカイブ含めて時間に左右される要素は少なく、高次脳機能の基礎について学べたのはとても良いと思いました。
- 8 改めて高次脳機能障害とは何か?を基本から理解することができたから。
- 5 基礎が分かりやすかったが、PTに伝えるには難しそうだと思ました。
- 10 OTの目線からの高次脳機能障害のとらえ方を知ることができ、かつ実際に段階的にどのように関わるか、評価・観察するかなどヒントとなることを教えていただけたと思ったため。
今回のセミナーで解決できたこと、またはできそうなこと
- リハビリのアプローチ方法
- 注意障害の評価方法
- 改めて注意機能障害の分類分けを考えたうえで臨床、ADL場面へ落とし込む必要性の理解
- 生活期での関わり方の答え合わせができました。
- 本人が継続でき、できそうな運動や課題を考えて注意障害に対してアプローチしていきたいと思った。
- 訓練の進め方の再整理
- 自分はOTなので、リハについて自身の役割と評価法、それに対するアプローチを学ぶ事が出来た。
- 高次脳機能障害は治らないことと考えておりましたが、脳の可塑性があるということを聞き、回復アプローチが有効ということがわかりました。また維持期では可塑性というよりかは、QOLに全力を注ぐという先生の意見も活用しようと思います。
- やっぱり「その人が何に困っているか」を考えることが重要だなと再認識できました。
- 基本的なことは理解できたため、基礎的な症状を改めて評価しどんな仕事が適しているか担当者と相談したり本人と練習したりできると思った。
- 注意機能の評価、環境設定の調整、段階的に病識を認識してもらうこと(自己認識の階層性)
ありがとうございました!!
次回
高次脳機能障害セミナー基礎編Ⅱを開催予定です。予定が決まり次第、告知いたします。
講義動画ダイジェスト
講義のアーカイブ視聴
2022年4月9日より販売開始
>>>高次脳機能障害を基礎から学び、明日の臨床に生かす 高次脳機能セミナー基礎編Ⅰ 〜総論・注意〜
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