毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回お話しする内容は、以前お話しした「機能改善をすればADLは改善するのか?」というテーマの続きになります。
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前回、スキーマ理論において、「指導者による評価」が司令塔(GMPとスキーマ)へ反映され、「結果に対する自己評価」をすることによって更に自己修正が進んでくるとお話ししました。
結果に対する自己評価をさらに指導者によって評価してフィードバックに生かしてほしいので、具体的にどのように介入していくかをお話ししていきます。
ADL訓練のポイント
1.意識的に動作を反復してもらう
ここでポイントとなるのが、動作を一度実施してもらいアウトプットしてもらうことです。
なぜなら人それぞれ感覚が異なるからです。例えば、「まっすぐ立ってください」と言われたとき、みなさんはどこを目印にしますか?足底の感覚、脊柱が伸びているか、膝が伸びているか、目線はまっすぐか…など人により目印は異なります。また、その表現の仕方も言葉で伝える、擬音で伝えるなど人それぞれ異なります。なので、その人の言葉・感覚を大切にしたADL訓練が重要です。
患者さん・利用者さんには、正しい運動ができたとき、それを自分なりの言葉でアウトプットしてもらい、その言葉に寄り添ってADL訓練をしていくことが重要になります。
2.二重課題において動作に意識を向けさせない
無意識に落とし込むためには二重課題で動作に意識を向けさせないことが大切です。私の場合は、動作と全く関係のない話をしたりしていました。
3.様々な条件下での動作訓練
ここでもアウトプットとフィードバックが大事になってきます。
会話をしながら動作を評価していくことがポイントです。
まとめ
ADL訓練のポイント
1. 正しい運動を一度実施し、それを自分なりの言葉でアウトプットしてもらい、その言葉に寄り添ってADL訓練をおこなう。
2. 正しい動作を無意識に落とし込むためには二重課題を行い、動作に意識を向けさせない。
3. 様々な条件下で動作訓練を行う際にもアウトプットとフィードバックが大事なので、会話をしながら動作を評価していく。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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