こんにちは、作業療法士の内山です。今回から、デイサービスでのOT(作業療法)についてのコラム連載を始めます。第1回は、多くのOT・PTの皆さんが悩む「デイサービス」と「デイケア」の違いについて、徹底解説します!
🏠 デイサービス:生活支援
概要
- 目的: 自立した日常生活を送るための支援
- 対象: 要介護1〜5(要支援1〜2は介護予防型で可能)
- キーワード: 生活支援、ADL/IADL訓練
サービス内容
- 食事・入浴・排泄などの生活支援
- リハビリ特化型では運動指導や機能訓練も!
- 屋外外出練習やADL/IADL訓練
スタッフ構成
- 機能訓練士(PT・OT・柔整など)
- 看護師
- 介護職員
- 生活相談員
🏥 デイケア:医療的リハビリの本拠地
概要
- 目的: 医師の指示下でのリハビリによる機能回復・維持
- 対象: 要支援1〜2または要介護1〜5(医師の指示書が必要)
- キーワード: 専門的リハビリ、医学的管理
サービス内容
- 専門的なリハビリテーション
- 徹底した健康管理
- 医療的サポート
スタッフ構成
- 医師
- 看護師
- PT・OTなどのリハビリ専門職
- 介護職員
🎯 どっちを選ぶ?患者さんの特性別ガイド
デイサービスが向いている人
- 日常生活支援が必要な方
- 社会交流を求める方(認知症患者さんにも◎)
- 実践的なADL/IADL訓練を希望する方
デイケアが向いている人
- 退院後も継続的なリハビリが必要な方
- 医学的管理が常時必要な方
- 集中的な個別機能訓練を希望する方
💡 OT・PTとしての視点:選択のポイント
- 患者さんの主訴: 生活支援 or 専門的リハビリ
- 医療ニーズ: 軽度 or 高度
- 訓練の焦点: ADL/IADL or 身体機能
- 環境: 社会交流 or 医療的管理
まとめ
- アセスメントの質を上げる: 患者さんのニーズを正確に把握し、適切な選択を
- 連携を強化: デイサービス・デイケア双方のスタッフと情報共有を
- 継続的な評価: 選択後も定期的に適切性を再評価
次回は「デイサービスにおけるOTの役割」について深掘りします。