こんにちは、作業療法士の内山です。今回は、デイサービスでのリハビリ介入における個別プログラムの作成過程と意義について深掘りしていきます。
前回の内容はこちら>>>デイサービスにおける作業療法の重要性と実践方法 〜デイサービスにおける療法士の役割〜
1. 利用者のニーズを的確に把握する
デイサービスでは、病院とは異なり、カルテが存在しません。そのため、以下の方法で利用者さんの情報を収集します:
- ケアマネジャーが作成した「居宅介護計画書」や「生活情報シート」の活用
- 定期的な担当者会議での情報収集
- 独自の「利用者管理表」の作成と活用
2. 作業療法階層ピラミッドを活用した介入戦略
生活目標(ゴール)に向けて、適切な介入段階を選択することが重要です:
役割活動と心身機能介入のハイブリッドアプローチ
当デイサービスでは、以下のように柔軟な介入を行っています:
- 対集団での役割活動をベースとしたプログラム
- 必要に応じた個別介入による心身機能の維持・向上
- 利用者のレベルに応じたハイブリッド型介入
3. 多職種連携による効果的な時間活用
機能訓練士の直接介入時間が限られる中、他職種との連携が不可欠です:
- 正確な情報共有の徹底
- 機能訓練士と同じ視点・視座の共有
- 役割活動の目的と生活目標との関連性の明確化
まとめ:個別プログラム作成の3つのポイント
- 利用者のニーズを正確に把握し、現在地と未来像を明確にする
- 役割活動をベースとしつつ、生活目標達成に向けた介入を行う
- 多職種連携を活用し、限られた時間を最大限に活かす
デイサービスにおける個別プログラムの作成は、利用者一人ひとりの生活の質向上に直結します。この記事を参考に、より効果的なリハビリテーション介入を目指しましょう。
質問やご意見がありましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。次回のコラムもお楽しみに!