こんちにわ、療活してる?
僕は新人の頃よく先輩のPTに「評価ができていない!」って言われ続けていました。
僕自身もROMやMMTを測定して、原因が「術後だから」とか「脳梗塞の影響」とかしかあげられず、正直よくわからないままリハビリを行っていました。
で、評価を勉強しよう!っと思うんですが、結局何から勉強していいかわからない、、、
皆さんもそんな経験ないですか?
そもそも評価って何よ?
理学療法士協会では以下のように理学療法士を定義しています。
理学療法の直接的な目的は運動機能の回復にありますが、日常生活活動(ADL)の改善を図り、最終的にはQOL(生活の質)の向上をめざします。病気、けが、高齢など何らかの原因で寝返る、起き上がる、座る、立ち上がる、歩くなどの動作が不自由になると、ひとりでトイレに行けなくなる、着替えができなくなる、食事が摂れなくなる、外出ができなくなるなどの不便が生じます。誰しもこれらの動作をひとの手を借りず、行いたいと思うことは自然なことであり、日常生活活動の改善はQOL向上の大切な要素になります。理学療法では病気、障害があっても住み慣れた街で、自分らしく暮らしたいというひとりひとりの思いを大切にします。
要は「日常生活を改善してQOLの向上を目指す」ってことです。
このために行うのが「評価」です。
評価の目的は日常生活の改善
理学療法士の目的が日常生活の改善なので評価の目的ももちろん日常生活の改善です。
ということはまず評価で明確にしなければならないのは、対象者の日常生活がどのように改善したらいいか?
例えば、、、
自宅内で布団につまずいて大腿骨頚部骨折を受傷。入院し人工関節全置換術後の患者様だとしましょう。*大腿骨頸部骨折についてはこちら
本人のdemandは「自宅で今までと同じような生活をする」が聞かれたとすると。
この場合に必要な評価はどんなものが考えられるでしょうか?
目的は在宅復帰
目的が在宅復帰なので自宅での生活に必要なROM・MMTはもちろん、受傷起点となった「布団」もそのまま使うか・ベッドに変えるかなどの在宅環境の評価も必要になります。
もし、布団を継続して利用するのであれば布団での起居動作ができる範囲の股関節の可動域と脱臼しないための動作の評価も必要です。
ROM・MMTなどの機能面は?
大腿骨頭全置換術術後なのでおそらく股関節のROM、MMTは低下していると思います。もちろん他の関節も。
では術後ROMが低下するのは何の要素で低下しているのでしょうか?
- 術後の炎症による可動域の低下?
- 靭帯・関節包の癒着による低下?
- 皮膚・軟部組織の伸張による低下?
- そもそも可動域が狭い?(これは左右差などをみてみましょう)
など術後でも様々な理由で低下していることが考えられます。
そしてこれらの評価に欠かせないのがエンドフィール(end feel)です。
*エンドフィールについてはこちら
ではアプローチ方法は?
評価によって問題点が明確になると適切なプローチを選択できます。
例えば
- 術後の炎症による可動域の低下? → 安静・アイシング
- 靭帯・関節包の癒着による低下? → 関節モビライゼーション、物理療法(超音波、ホッとパックなど)
- 皮膚・軟部組織の伸張による低下? →皮膚のストレッチ、筋膜リリース、物理療法
このような形で「なぜ低下しているのか?」を考えてみると評価がうまくいくかもしれません。
みなさんもぜひ一度考えてみてください^^
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