骨盤前傾に必要な腸腰筋への評価・介入方法

骨盤前傾に必要な腸腰筋への評価・介入方法

こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。

臨床では、骨盤の前後傾がコントロールできることは欠かせない視点ですね。しかし、骨盤の介入に『どう介入したら?』と考えている療法士は多いのではないでしょうか?

この記事では、骨盤前傾する際の要素の1つである腸腰筋の評価とその結果に対する介入方法を解説していきましょう!

目次

何を評価するのか?
ROMが低下している場合
ROMは問題なくMMTも低い場合
まとめ

何を評価するのか?

まず、腸腰筋に必要な評価として私が実施していたのが

股関節伸展のROMと股関節屈曲のMMTです。

つまり関節可動域と筋力を測定していました。しかし、この測定結果を別々に考えずに、統合して解釈していきます。

この解釈の過程が非常に大切です。

ROMとMMTが低下している場合

例えば股関節伸展のROMと股関節屈曲のMMTが両方とも低下していた場合。

この場合は、腸腰筋が伸張されず、筋の不全も生じている、と考えられます。つまり、アプローチとして、まず筋の短縮・不全を改善していくことがいいと判断できます。

具体的にはストレッチは筋膜リリースが有効と考えらえます。

ROMは問題なくMMTも低い場合

次に、股関節伸展のROMは保たれているものの、股関節屈曲のMMTが低下している場合は、筋の短縮はないものの、不全または筋力低下が生じていると考えられます。

この場合、筋の不全または筋力低下のどちらかの判断をしないといけません。

私は臨床では筋膜リリースを実施してから、再度MMTを測定していました。

筋膜リリース後、MMTが改善されていれば筋の不全が要因。リリース後もMMTが低下していれば、筋力低下と判断がつきます。

筋の不全が生じていると判断した場合は生活や姿勢を見直していきましょう。

筋力低下が生じている場合は筋力訓練を実施しましょう。

という流れが有効と考えられます。

まとめ

いかがだったでしょう?

単なるROM・MMT。されどROM・MMTです!

1つ1つの評価を単体で考えずに、統合し、つなげて考えて行くことが大切です!

他の関節でもこの考えたかは有効ですので、ぜひ臨床で意識されてみてください。

療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。

Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。

この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳

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