こんにちは、理学療法士の林です!
ぼくが日々のリハビリでやらせてもらう機会の多い「大腿骨頸部骨折」。
大腿骨頸部骨折とは、主に大腿骨のくびれている部分を中心に折れてしまい、文字どおり大腿骨の頸部を骨折すること。病院や施設ではよく担当してリハビリしますよね。
お医者さんからオーダーを渡されたらまず、レントゲン画像をじっくり見て確認します。
ここの確認を怠ると、大腿骨頸部骨折のリハビリで良くなるどころか治るのが遅くなる可能性があります。
今回は、そうならないために気をつけたい問診のポイントをコラムとしてまとめました。当たり前のことばかりですが、忘れないように気をつけたいです!
目次
- 病態のポイント
- 1. なぜ骨折したのか?(現病歴)
- 2. どうして手術するの?(部位)
- 3. なんで手術することが多いの?(理由)
- 病態のまとめ
病態のポイント
1. なぜ骨折したのか?(現病歴)
大腿骨頸部骨折のリハビリに入るときにまずおこなうことは、ケガをしてしまった患者さん・利用者さんがどういう経緯で骨折してしまったのかを知ることです。この経緯を知らないと、元の生活の状態とズレてしまい、クレームが増えてしまいます。わからないことや気になったことはちゃんと確認するようにしましょう。また、ゴールが明確だとリハビリするときに評価するところや、アプローチするところなどが考えやすくなりますね。
2. 大腿骨頸部骨折ってどこのこと?(部位)
大腿骨骨折は、部位によって区別されるもの。部位が違うだけで、全然違う骨折になってしまいます。大腿骨頸部骨折は、解剖や整形の参考書を見て骨頭・頚部・大転子・骨幹部は絶対チェックするように気をつけましょう。また、大腿骨頸部骨折で切られている筋・靭帯はみるようにしてます。さらに、リハビリに入る前に手術で使用している器具の情報を知る必要があるのでカルテチェックも早めに行いましょう!
3. なんで手術することが多いの?(理由)
大腿骨頸部骨折でリハビリを行う場合、患者さん利用者さんのADL改善を目的とするゴールの設定が必要です。主訴・HOPEなどを聴取します。あらかじめ行う目的が決まっていると、リハビリをしやすいですが、分からない場合は家族に聞くとスムーズです。そのためには、ベッドに寝込んでいると良くないですよね。なので、早く起きるために手術を行います。また、廃用症候群の予防にもなるので、後の患者さん利用者さんの苦労も減るので助かります。
病態のまとめ
以上が大腿骨頸部骨折のリハビリを行う前に最低限気をつけることだと思います!
大腿骨頸部骨折のリハビリは、職場でルールが大体定まっているので自由度は低いですが、患者さん利用者さんのごとにゴールも違うし目的も異なるので、ただ同じように介入するだけではありませんよね。色んな方を担当しているうちに自分でもルールが決まってくるので楽しくなってくると思いますよ!
大腿骨頸部骨折の問診を理解し、患者・利用者さんの人生をデザインしませんか。