こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
いろいろ原因を考えてるうちに、そもそも問題点がなんだったか忘れちゃうことってありますよね……。
そこで今回は、介入するべきポイントを絞り出せなくて悩んだときの事前準備の方法を紹介します!
カルテを書くときにも活かせる構成なので、慣れると他職種への申し送りにそのまま活用できるようになりますよ!
というわけで、さっそく参りましょう!(^ω^)
前日までの準備
1.主訴と問題点を確認する
まず主訴を確認し、どんな問題点があるのか自分なりに確認できるようにしておきましょう。
意外と問題点にとらわれすぎて、主訴がなんだったのか忘れることってありますよ!
主訴と問題点の例
主訴 | 自分でトイレに行きたい |
---|---|
問題点 | ズボンを自力で下ろすときにふらつく |
2. 評価したことを整理しておく
問題点を整理できたら、どんな評価をこれまで行ったか整理してみましょう!
主訴 | 自分でトイレに行きたい |
---|---|
↑ | |
問題点 | ズボンを自力で下ろすときにふらつく |
↑ | |
やった評価 | 片足立位バランス |
股関節外転のMMT | |
3. 必要だけど行えてない評価を整理する
必要だけど、まだできてない評価を考えてみます!
今回の例では、立ったままズボンを下ろす際にふらつくことが問題点のようなので
「しゃがむ動き」ができるかどうかって大事なポイントですよね。
主訴 | 自分でトイレに行きたい |
---|---|
↑ | |
問題点 | ズボンを自力で下ろすときにふらつく |
↑ | |
やった評価 | 片足立位バランス |
股関節外転のMMT | |
↑ | |
してない評価 | 立ち上がり・着座を自力でできる? |
股関節屈曲のROM? |
あとでじっくり考えたいタイプの人や、「忙しくて無理!」ってときもあるとおもいます!
ですので、当日はこの紙を印刷したりメモに書き出しておくと落ち着いて介入することができるのでおすすめです!
4.解剖のイメージを確認しておく
必要な評価ポイントが決まったので、次に評価を行う解剖学的なイメージを確認しておきましょう!
↓↓
↓↓
↓↓
梨状筋は、短縮していると股関節屈曲を制限するため 見逃せない評価ポイントのひとつですね。
当日の準備
5. 評価したいことを思い出す
利用者さんとリハビリを始める前に、もう一度なにを評価したいのか確認しておきましょう!
主訴 | 自分でトイレに行きたい |
---|---|
↑ | |
問題点 | ズボンを自力で下ろすときにふらつく |
↑ | |
やった評価 | 片足立位バランス |
股関節外転のMMT | |
↑ | |
してない評価 | 立ち上がり・着座を自力でできる? |
股関節屈曲のROM? |
6. 触診のコツを思い出す
評価するポイントを再確認できたら、あとは実践する準備に移りましょう!
筋を触るとき、ランドマークを見つけること、筋の走行・付着部位を知っておくことは とっても大事ですよね。
7. もう一度、解剖のイメージを確認する
触診のコツを思い出しながら、改めて解剖イメージを確認しておきましょう!
あとは実践するのみ!!
これだけ準備したのであとはもう実践するのみです!
利用者さんの主訴に基づいて問題点を整理して、なにを行う必要があるのかまで考えられればもう怖いものなしなので、 余裕をもって利用者さんとの会話も楽しんじゃいましょう〜〜〜
意外と、会話の内容にも重要な情報がかくされてたりしますよ!
そして必要な情報がなにか整理できない…というときは、
動作を見るポイントがわかると変わってくるかもしれません。
次の一歩へ進むために、まずは 自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
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療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
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