こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
今日は、私がどうやって評価をできるようになったのかについてお話しをしたいと思います。
新人作業療法のころ、私は評価を実施していませんでした。動作を見て、すぐにリハビリプログラムを立案しようとしていました。結果、リハビリメニューは一辺倒となり、利用者さんに罪悪感を感じる毎日・・・
そんな私でしたが、現在は療法士活性化委員会でAssessmentコースの講師を担当する魔伝なりました。
私の評価に対する考えかたが正しいか否かは置いておいて、評価を全くしなかった・できなかった私が講師になる奇跡がどうやっておきたのかをお届けします。
目次
新人作業療法士時代
きっかけ(母と旅行に行きたい)
悩み実行する日々
・何が原因?
・考え方の転換
達成
まとめ
新人作業療法士時代
作業療法士になり始めて就職した老健が療法士の人数が少なく、初日に6人の担当を振られる日々。
その中で、動作だけを見てなんとなくリハビリメニューを立案していました。
・・・結果は利用者さんに自分が何をし提供できているかもわからない日々。
養成校や国試で学んだ内容では、全く対応できない状態でした。
きっかけ(母と旅行に行きたい)
老健に就職して3ヶ月、自分が担当していていいのだろうか?と悩み作業療法士を続けるべきか悩んでいた日々が続いたある日、入所で担当していたご利用者様のご家族より相談がきました。
ご家族様:「母を連れて旅行に行きたいのですが、せめてトイレでもう少し立てるようになってもらわないと・・・、どうすればもう少し立てますか?」
私:「あ、はい・・・・」
評価もろくにしていない私は何も答えられず、その場を適当にやり過ごしました。
悩み実行する日々
何が原因?
担当していた利用者さんは好きだ!でもどうしたらあの人はもう少し立てるようになるのだろう?
と考え、立ち上がりに必要な機能を色々と調べてみました。
- 骨盤のコントロールは可能か?不可能であったらどこの関節が動かしにくくなっているのか?
- 足部のコントロールは可能か?不安定性を生んでいる筋はなにか?
- 股関節のコントロールは可能か?伸展できない理由は関節?筋?
と原因を探そうとするとどこを評価していいのか?見る視点が多すぎてしまい結局わからず・・・
考え方の転換
原因がわからないため、どうすればいいのか?に日々頭を抱えていました。しかし、ある日、発想を切り替えて、
『原因を探すのではなく、消去法で行こう!立ち上がりに必要な要素を全て1つ1つ評価してでる機能とできない機能を分けて考えてみよう!』と考えてみました。
つまり原因を探すのではなく、立ち上がりに必要な機能を全て評価し、問題ない機能を除外していく消去法にしてみようと考えたのです。
達成
吹っ切れて、1つ1つを丁寧に実施してみると、どんどんわかってきました。
立てない原因として、
・手すりを恥じするだけの握力不足
・膝の伸展制限
・股関節の伸展筋の筋力低下
がみえ、それをリハビリプログラムに反映すると、徐々に改善。
半年後には短期目標としていた、家族との外出が可能に!
まとめ
評価は面倒臭がらず、早とちりせずに1つ1つ丁寧に実施することが大切です。
これから臨床で頑張りたい!患者さん・利用者さんのためにしっかりとした個別性のあるメニューを立案したい!と考えている療法士の方々、題点をみつける評価の流れではなく、消去法による評価を実施し結果、残った要因が原因となる流れがオススメです。
私は9年目になりましたが、今のこの評価の流れを大切にしています。結果、講師として信頼していただけるまでになりました。
皆さんも丁寧に全ての評価を実施してみてください。
療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。
Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。
この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。
1度学びにきませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたも
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一緒に信頼される療法士になりませんか?
療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳