こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
肩って、いろんなところが動きますよね。
上腕骨と肩甲骨、それに付随するローテータカフ筋や大胸筋、僧帽筋など…
実は、肩の動きって
「肩のROM」以外にも、影響するんです。
では、どんなことに影響してくるのでしょうか?
この記事で改めてご説明いたします。
肩の動きと呼吸はつながる(吸気)
まず、肩の動きは呼吸に関わります。
息を大きく吸う時には、
肩の筋肉でおなじみの僧帽筋が活性化します。
息を吸う時に肺がふくらむと思いますが、
肺の上のほうまで大きくふくらむように
僧帽筋(上の繊維)が鎖骨を持ち上げてくれます。
肩の動きがスムーズになると、僧帽筋(上の繊維)を効率よく使えるようになって
息も深く吸いやすくなるんです。
よく肩がうまく動かないひとの中には、
僧帽筋(上の繊維)が早くにガッチガチになることがありますよね。
肩の動きが及ぼす影響
僧帽筋(上の繊維)に力が入りやすくなり、
呼吸が浅い状態になると、肩がすくまった状態が長くなります。
すると、肩がまるまった姿勢がつづくようになります。
こうなると、姿勢やバランスにも影響してきそうですね。
誤嚥リスクは?
肩が丸くなってくると、実は…
嚥下にも影響します。
嚥下機能が低下し、嚥下食を毎食たべられている方と
そうでない方の肩甲骨・喉頭(嚥下時のキーポイント)の位置を
比較してみたところ、
嚥下機能が低下した方のほうが
肩がすくまった状態で、喉頭が低い位置にある傾向にあると
報告した研究がありました。
(参照元:頸部・肩甲帯の姿勢変化が嚥下機能に及ぼす影響~誤嚥性肺炎の予防を目的とした嚥下補助装具の効果~)
嚥下を阻害する因子として、僧帽筋(上の繊維)が働きすぎる点がよく挙げられます。
肩をスムーズに動かせない場合、僧帽筋(上の繊維)がバンバンに働くため
嚥下にも影響を及ぼすことが考えられます。
ちなみに、誤嚥を防ぐためのポイントを
埼玉県歯科医師会が紹介していましたのでシェアしますね。
まとめ
肩の動きひとつみても、生活のいろんな場面に影響してきますね!
・嚥下がうまくできない
・座位や立位が安定して保てない
・いつもより呼吸が早い/遅い
など、肩の動きだけでなく
普段の生活の様子もあわせて評価できるといいですね。
また、僧帽筋(上の繊維)が、過剰にはたらくということは
回旋筋腱板をうまく活用できていない可能性があります。
もし回旋筋腱板を活用した、肩の動きがわからない場合には
こんな運動を行ってみるのも効果的ですよ。
リリースやモビライゼーションなど、
動きやすい環境になったあとに行ってみてくださいね。
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
- ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…
そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?
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