肩の動きをイメージするのが苦手だったわたしが、『好きこそ物の上手なれ』で克服できたお話[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その98~]

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

“好きこそ物の上手なれ”

もともとインテリアなど、立体的にモノを動かす様子をイメージするのが好きなわたし。

引っ越す予定などありませんが、
よく物件の間取りをネットで眺めたり

インテリアのイメージ画像を見たりしています。

臨床でも、これを活かせる場面がありました。
それは動作を立体的にイメージすることです。

参考書などに書かれている解剖イメージは、平面のものが多くて
肩のように立体的に動く関節が、なかなかイメージできないでいました。

そんなわたしが、肩のうごきを立体的にイメージするために
工夫してきた内容をご紹介します!

 

どんな風に工夫したのか

まず、はじめから動作をイメージできたわけじゃありません。

「解剖のイメージって、どうだったっけ?」
「運動学…もう忘れちゃったよ…」
「筋の走行って、どうだったっけ!?」

働き始めたころは、こんなことの連続でした。

特に苦手だったのが「肩」の動作でした。

肩の大結節の動き方に、まず注目

肩でいちばん気にしていたのは、肩峰下インピンジメントでした。


肩の屈曲・外転時に、上腕骨の大結節が肩峰にぶつかる現象のことで
「屈曲90°くらいから上に手をあげようとすると
 肩の付け根あたりが痛くなる」というものです。

上腕骨の大結節は、回旋筋腱板の4つのうち
棘上筋・棘下筋・小円筋が付着する
「肩がスムーズに動くキーポイント」です。

この大結節が、肩甲骨の先端・肩峰の下をぶつからないように
スーッと通り抜けることができて
肩の外転や90°以上の屈曲動作を痛みなく、
スムーズに行えるようになるんですよね。

もし、うまく通り抜けられずに
繰り返し大結節が肩峰にぶつかっていると、
腱板損傷につながっていきます。

ただ、そもそも
「大結節と肩峰って、近づくもんなの??」
っと、なんとなく大事なポイントであることはわかるけど
骨が動くイメージがなかなか浮かびにくい部分でもありました。

そこで試し続けたのは、
「大結節が動く様子を、動画や骨模型で観察すること」でした。

解剖の教科書に載っているイラストで、まず筋の走行や
大結節と肩峰との距離をイメージして

動画で動く様子を見たり、
実際に骨模型にテープを貼って、プラモデルのように動かして
イメージをふくらませていました。

ちなみに、大結節と肩峰は一般的に
1横指(約1cm)ほど離れていて

これより近いと大結節は肩峰にぶつかりやすくなります。

 

最近では動画がわりと充実しているので、
検索すると、いろいろ出てきます。

個人的にわかりやすいなっと思ったものがあったので
以下に紹介しますね。

ご興味があれば、ご覧ください。
(中国語ですが、動きのイメージはわかると思います)
https://blausen.com/zh-cn/video/肩關節/

 

まとめ

解剖や運動・動作のイメージって、わりとイラストのような平面で考えることが多い気がします。

でも、臨床では「立体的」に考えることが大事になってきます。

わたしはもともと「モノの構造をみる」ことが好きだったので、
この特徴をリハビリに活かせると楽しく感じました。

好きなものを仕事にかけ合わせてモチベーションを高めるって、
けっこう大事です。

楽しくないと、そもそも勉強したいと思えませんからね 笑

 

みなさんはどのような状況のとき、やりがいを感じたり楽しいと感じたりしますか?

 

仕事に身が入らない……辛い……いまいちやる気が出ない……というときには、
自分の「好きなもの」をひとつでも掛け合わせてみてはどうでしょうか?

リハビリは生活に関わる場。
趣味はかならず活きてきますよ!

 

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次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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