脊柱圧迫骨折について勉強してみた 〜運動療法について〜

脊柱圧迫骨折について勉強してみた 〜運動療法について〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

前回は脊柱圧迫骨折についてリスク管理の視点からお伝えしました。
>>>脊柱圧迫骨折について勉強してみた 〜リスク管理について〜
今回は運動療法についてお伝えします。

まずリスク管理の観点から

圧迫骨折のリハビリでは大きく骨癒合前と骨癒合後に分けられます。骨癒合前は脊柱の固定をし、骨折部位に離開、回旋、過度の圧迫のストレスがかからないように運動を行います。

 

実際の運動療法

30°ギャッジアップでの背臥位/坐位骨盤前後傾中間位/立位(骨に離開ストレスを与えない)

  • 上肢の0〜120°までの挙上運動(脊柱の動きを抑制するため)
  • 股関節の屈伸運動(屈曲70°以下、骨盤の動きを抑制するため)

注意点は骨盤、脊柱の動きが出ないように行いましょう。

運動療法を行う前の準備

脊柱圧迫骨折に限らず安静による不動の期間があると皮膚、皮下組織、結合組織などの組織の可動性が低下します。運動を行う前に組織の可動性を出すことで効率的に運動ができる状態にしましょう。

肩甲骨周辺の可動性改善

脊柱周辺の可動性改善

股関節周辺の可動性改善

骨癒合後の運動療法

骨癒合のために固定していた部位の可動性改善を中心に骨癒合前に制限していた可動域以上の運動を行います。

背臥位、坐位、立位に加え、

腹臥位/四這い位で

  • 脊柱の屈曲伸展運動
  • 四肢の挙上運動

なども行いましょう。

 

まとめ

  1. 脊柱圧迫骨折について勉強してみた 〜運動療法について〜
  2. 骨癒合前は脊柱・骨盤を固定し、偽関節に注意する
  3. 骨癒合後は積極的に脊柱の動きを促していく

運動療法を効率的に行うために組織の可動性を引き出しておく

急性期からでも必要以上の安静は組織の不動から疼痛や廃用症候群につながっていきます。適切なリスク管理を行い、積極的に運動を促していきましょう。

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