第55回理学療法士国家試験 午前 第41問

第55回理学療法士国家試験 午前 第41問

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

問 

外側ストラップ付き金属支柱付き短下肢装具の使用が最も適切なのはどれか。

1. 歩行中の膝折れ

2. 足クローヌス

3. 深部感覚障害

4. 内反尖足

5. 外反膝

解答

解説

金属支柱付き短下肢装具とは

足底から下腿までを支持する構造を持ち、主に足関節の動きを制御するものです。金属支柱、半月、カフバンド、Yストラップ、足継ぎ手、あぶみで構成されます。

金属支柱付き短下肢装具

メリット

  • 金属支柱のため強度が高く,破損しにくい
  • 継手に様々な種類があり,関節運動を制御しやすい
  • ストラップやパットなどで足関節内外反の制御を行いやすい
  • 通気性がいい

デメリット

  • 重い
  • 外観が悪い
  • 金属が錆びる

 

適応

  • 弛緩性麻痺による下垂足
  • 内反尖足
  • 膝関節のコントロール不良
  • などが主に適応になります。

問題文では外側ストラップ付きの装具です。外側ストラップは内反の矯正に用いるため、問題文の中で最も適切なのは4の内反尖足となります。

なので解答は4となります。

 

これを臨床で活かすには?

金属支柱付きの短下肢装具は臨床の場面でもよく見る装具です。特に足継ぎ手の機構を変えることにより、背屈補助、底屈制動、足部の固定などが行えますが、足部の角度によって膝関節にも影響を与えるため、適切な角度を評価することが重要となります。また教科書的に問題のない角度で設定しても、膝関節や股関節の可動域によっては問題となる場合もあります。必ず局所だけでなく全体を合わせて評価してみましょう。

 

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