毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
新人教育に必要な要素について
- 整形外科クリニック室長の理学療法士
- 急性期で新人教育を担当していた作業療法士
の2人のゲストをお迎えして新人教育についてお聴きしました。
前提条件「一週間後に新人療法士が入職してきたら何から教えるか」
質問:まず何を任せたいか?
整形外科クリニック室長の理学療法士
患者さんを任せたい
環境的な要素もあると思いますが、すでに知識は国家試験に合格しているので最低限は持っています。実際に患者さんを担当して悩んでもらうことで次の課題が見えてきます。
急性期で新人教育を担当していた作業療法士
関係部署の挨拶をする
スタッフ間の関係性ができていることが患者さんのためにつながっていきます。なのでまず関係部署の挨拶からお願いしたいです。
質問:限られた時間の中で何から学んだらいいでしょうか?
急性期で新人教育を担当していた作業療法士
急性期で術後の方も多かったのでまずリスク管理をまず学んでもらいたいと思います。そのリスク管理を解剖学的な特徴や運動学的な特徴から目的を学んでもらいたいですね。
整形外科クリニック室長の理学療法士
まず変化の出せる技術を学んでほしい。
外来のみのクリニックですとその時の主訴やHOPEを達成することがすぐその後の生活に直結します。なのでまず変化の出せる技術を学んで頂きたいと思います。
質問:新人療法士の積極性を引き出すのに工夫したことはありますか?
整形外科クリニック室長の理学療法士
先程の話にもつながりますが、自分が介入したことで「ありがとう」って言ってもらえる経験を積んでもらうのを意識していました。更に成功体験だけだと途中で怠けるので今の技術だと対応に苦慮する症例をスタンダード8:苦慮する症例2ぐらいで担当しているとより勉強しよう!とする意欲につながる気がします。
急性期で新人教育を担当していた作業療法士
難しい症例とか馴染みのない疾患の方を「一緒に考えてみようか」という形でこちらからサポートしていく形でやっていました。
ありがとうございました。
まとめるとまず学校で学べないような現場での多職種連携や患者さんを担当するところから始まり、リスク管理と変化の出る技術を学んでもらい、成功体験を積みながらステップアップしていくといいのではないか?という結論になりました。
まとめ
新人療法士が学んでおきたいことについて
- 多職種の連携をとっておく
- 変化を出せる技術を習得して成功体験を積む
- 現在の知識・技術で対応に苦慮する症例も一緒に担当する
新人教育はどの現場でも正解が見えなくて悩むことだと思います。まずその職場に必要な人間関係、リスク管理からお伝えしていくといいんじゃないでしょうか?
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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