毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
75 歳の男性。肺がん根治術後。 退院時の全身持久性の評価として適切なのはどれか。
- 片脚立位時間
- 6分間歩行テスト
- 10 m 最大歩行速度
- five times sit to stand test
- Timed Up and Go Test(TUG)
解答
2
解説
肺がんの根治手術では
- 肺全摘出
- 肺葉切除
- 区域切除
- 楔状切除
があり、どれも肺を切除し、肺の容量が減少するため、運動対応能が減少する。そのため、運動対応能の評価が必要となる。
- 片脚立位時間
片脚でバランスを保持する、簡易なバランス検査。運動器不安定症の診断の一つにも用いられる。後述のTUGと合わせて、15秒未満が基準。
- 6分間歩行テスト
6分間の運動対応能を評価するテスト。
- 10 m 最大歩行速度
歩行速度の検査。10秒未満が屋外歩行レベル。
- five times sit to stand test
下肢の運動機能の評価。下肢の総合的な筋力とバランス能力の評価として用いられる。
- Timed Up and Go Test(TUG)
下肢筋力、バランス、歩行能力、日常生活機能との関連も高く、多くの場面で用いられる評価。
なので解答は2になります。
これを臨床で活かすには?
一概に歩行能力と言っても、バランスなのか、早さなのか、持続時間なのか、応用力なのか目的によって評価項目が変わります。大事なことは対象者の達成したい目的に合わせて必要な評価を行い、リハビリを行なっていきましょう。
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