こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
原始反射、病的反射、膝蓋腱反射などさまざまな反射の種類を聞いたことがあると思います、臨床的にも反射の検査をして、病態を把握してと評価すると思いますが、いまいち反射ってよくわからないと思いませんか?
今回はそのよくみるけどいまいちわからない反射についてお伝えしていきます。
反射とは
刺激に対する反応として意識されることなく起こるものを指します。
その種類は
- 自律神経反射:発汗、ホルモン分泌など
- 体性反射:腱反射、表在反射など
の2つに大きく分けられます。今回は体性反射に焦点を絞ってお伝えします。
脊髄反射の種類
伸張反射
意義:関節の固定
骨格筋が伸張されると抵抗して長さを保とうとする。
深部腱反射
単シナプス反射(短時間)
屈曲反射
意義:傷害からの回避
皮膚や骨格筋、結合組織に傷害が発生するような刺激が加わったときに骨格筋を収縮させて関節を屈曲する。
多シナプス反射(長時間、広範囲)
抑制性反射
意義:円滑な関節運動
相反神経支配:主動作筋が収縮すると拮抗筋が抑制される(Ⅰa、α運動神経)
反回抑制:興奮した運動神経が自らを抑制する反射。過度な筋収縮による障害を回避。
Ⅰb抑制:骨格筋が強く伸張すると運動神経を抑制する反射。(腱紡錘)
腱反射について
深部腱(筋伸展)反射の検査では,求心性神経,脊髄内のシナプス結合,運動神経,および下行性運動路を評価できる。
- 反射の減弱:下位運動ニューロンの障害(前角細胞、脊髄根、末梢神経)
- 反射の亢進:上位運動ニューロンの障害
- 片麻痺では腱反射の亢進がいったん完成すると、その後は大した変化がおこらない。
- 腱反射亢進は必ずしも著明な機能障害をともなうとは限らない。
なぜ、反射が起きるか?
反射の役割
- 恒常性の維持
- 危険の回避
- 関節の固定
- 円滑な関節運動
が反射の役割です。どうしても病気によって出現する反射を「異常」と捉えられてしまいがちですが、反射が出ているのは上記の4つの役割を果たすために出ています。なので介入法は反射の抑制ではなく、反射を繰り返すことで随意的にコントロールをする統合が目的となります。
まとめ
反射について 〜反射とは〜
- 刺激に対する反応として意識されることなく起こるもの
- 反射の役割は、恒常性の維持、危険の回避、関節の固定、円滑な関節運動
- 反射は抑制するのではなく統合する
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