脳について 〜運動が起こる仕組み〜

脳について 〜運動が起こる仕組み〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

前回は脳の基本的な部分いついてお伝えしました。今回は運動が起こる仕組みについてお伝えしていきます。

 

運動情報はどうやってα運動ニューロンに届くのか?

大脳の一次運動野(4野)から信号を発信して、脊髄の各分節にある下位のα運動ニューロンに送る。

 

随意運動の路線(皮質脊髄路)

  • 皮質脊髄路(錐体路):指、腕などの遠位筋の正確な随意運動
    大脳一次運動野−内包(視床)−大脳脚(中脳)–延髄腹側部(錐体)–錐体交叉–脊髄外側索–下位運動ニューロン(グルタミン酸)
  • 赤核脊髄路
    ヒトではあまり重要ではない。

 

平衡、眼球運動、歩行、姿勢維持の路線(腹内側路)

脳幹から始まって錐体を通らずに脊髄の介在ニューロンにシナプスを作る。(錐体外路):頭、肩、肘、膝などの近位筋と体幹の動きを制御する。

  • 前庭脊髄路:身体の位置を維持する
    内耳の前庭-前庭神経核-脊髄
  • 視蓋脊髄路:視覚情報から頭部、眼球の位置を調整
    視覚情報-動眼神経核(中脳上丘)-脊髄
  • 橋網様体路:抗重力反射の促進
  • 延髄網様体路:抗重力筋の反射の制御の抑制
    左右の筋肉の屈筋、伸筋を交互に働かせる、歩行運動に関わる。
    歩行は上位の高位中枢の関与なく一定のパターンで行われている。
    →頸部、腰部の介在ニューロンで生成(パターン生成器)、中脳下丘の歩行中枢の指令で活性化→CPG歩行

 

りんごの皮をむくには?

  1. りんごとナイフを確認
  2. 戦略を立てる(すぐにむく、切ってからむく、そのままなど)
  3. 記憶と照合し、運動開始
  4. りんごを手に取る、ナイフを持つ
  5. むき始める
  6. 視覚情報、体性感覚情報からのフィードバック
  7. むく

運動企図と実行の手順が必要

  • 運動前野:視覚、聴覚などの空間感覚によって目的の運動を生じさせる
  • 補足運動野:一次体性感覚野からの情報をもとに手指や腕の協調運動、記憶と連携

運動するには視覚、聴覚、体性感覚などの感覚情報と記憶情報を統合して企図する必要がある。

 

まとめ

脳について 〜運動が起こる仕組み〜

  1. 随意運動の路線と姿勢制御などの無意識の運動の路線がある
  2. 運動企図と実行の手順が必要
  3. 感覚情報と記憶情報を統合して企図する必要がある

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