こんにちは。OTの保田です。
前回は「歩行の前提条件」をお伝えしました。
前回の内容をまとめると…
1.人によって歩き方は異なるが、効率よく歩ける条件や機能はある
2.歩きたい!歩こう!と思う、意欲は必須な条件
3.歩いた先の「したいこと」「出来る様になりたいこと」など、目的を見つけていく
です。詳しくはこちら↓
OTが解説!! 苦手意識がなくなる歩行の4つのポイント ~パート① 歩行の前提条件~
今回のパート②では、歩行に影響する要素についてお伝えさせて頂きます。
◉歩行に影響する要素
前回の「歩行の前提条件」と合わせて知って頂きたいのが「歩行に影響する要素」です。
私達もその時の環境や状況によって、歩き方は変化しています。
【歩行に影響する要素】
・年齢や性別(小さい子ははペタペタ歩く)
・身長や体重、体格
・路面の状態(砂浜など柔らかい場所、アスファルトなどの硬い場所など)
・履物の種類(サンダル、スニーカーなど)
・生活状況(肉体労働、デスクワークなど)
・生活環境(安心できる家の中、人込みなど)
・その時の精神状態と気分(イライラ、楽しいなど)
・着用している衣類(スカート、ジーンズ)
・歩く時の目的と課題(ウィンドウショッピング、遅刻しそうな時など)
など、これらの要素も歩行に大きく影響します。
自分自身に置き換えて、想像してみてください
例えば…
・朝起きて部屋着でリラックス出来る自宅内を歩いている時と、仕事へ行く為に着替えて外を歩いている時
どうでしょうか? それぞれ環境や状況によって、歩き方って変わっていますよね?
もちろん身体機能面を見ていくことは必要ですが、こういった身体機能面以外の要素も、歩行に影響するということは、知っておく必要があるかと思います!!
◉人それぞれ歩き方は違う
色々な健常の方を観察していても、多くの人がいわゆる「正常」と呼ばれる歩行とは少し違った歩き方をしています。
これはさっきお伝えした通り、個々人によって、またその時の置かれている環境や状況によっても、歩き方は変化するからです。
ICF(国際生活機能分類)に置き換えると、この要素の部分は
背景因子(個人因子・環境因子)にあたりますね!
この部分の評価は、私達OTが得意とする分野かと思います。
今後も個人因子・環境因子の評価は、忘れずにやっていきましょう。
逆に安全に歩きやすいような設定に変えて、歩行が安定するのであれば、身体機能面への介入の前に、環境設定をした方が、ご利用者様・患者様は安心して生活出来ると思います!
環境設定も重要になってきます。ここはOTの腕の見せ所ですね!!
◉歩行は様々な影響を考慮する必要がある
歩行は筋力や関節などの身体機能面以外の影響も、大きく影響するということはお伝えしました。
ただし、個人因子・環境因子の部分だけ評価・設定が出来ていても、やっぱり身体機能面の部分の評価・介入も出来ないと、歩行が安定しない方もいることも事実です。
歩行も色々な視点から、総合的に評価・介入していかなければいけません。
その為、PTさんが得意とする、身体機能面の勉強も必要です。
次回からは、この「身体機能面について」をお伝えさせて頂きます。
一緒に勉強をしていきましょう~!
◉まとめ
今回のポイントを3つにまとめると…
- 歩行に影響する要素を知る必要がある
- 個々人で歩き方は変化する。個人因子・環境因子の評価も忘れずに!
- 歩行動作は色々な影響を受ける為、総合的に評価・介入していく必要がある
です。参考にしてください!
次回は…
「歩行周期について」をお伝えします!
OTで歩行分析ができないと悩んでいる方には、、、
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療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
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