毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は筋に対するアプローチの考え方についてお伝えします。
以前、ROM測定についてお話しました。
過去の記事はこちら↓
復習になりますが、ROM測定時にエンドフィールを感じることによって、大まかな可動域制限の見当をつけることができます。
これについて、『関節包に対しては関節モビライゼーションで、筋に対しては筋膜リリースでアプローチすることでよいか?』という質問がありましたので、本日はその質問に対してお答えしていきたいと思います。
関節包・筋に対するアプローチ方法は?
関節包に対するアプローチ方法は関節モビライゼーションで良いと思います。筋に対するアプローチは筋膜リリースで良い場合とそうでない場合があります。
筋に対するアプローチの考え方は?
筋の生理的変化についてみていきましょう。
まず、筋が不動の状態(短縮)なのか過収縮の状態(スパズム)なのかを分けましょう。見分け方は、支持基底面を広げリラックスした状態で可動域をみていきます。可動域制限がなくなっていればスパズム、可動域に変化がなければ短縮と判断できます。
短縮している場合はダイレクトストレッチ、スパズムを起こしている場合はリラクゼーションが有効です。
筋の短縮の状態が続くと2〜4週間ほどで癒着期という状態になります。癒着期になると筋の粘弾性の低下が起こるので、筋膜リリース等のアプローチが有効になってきます。
また、スパズムが続くと疼痛や癒着が起こります。その場合も、リラクゼーションに加えて筋膜リリースを併せて行いましょう。
このように、筋がどのような状態になっているかを判断し、それに有効なアプローチ方法で介入していくことが大切です。
まとめ
筋に対するアプローチの考え方について
1. 筋による可動域制限の場合、その原因が短縮なのかスパズムなのかを考える。
2. 短縮の場合はダイレクトストレッチ、スパズムの場合はリラクゼーションが有効である。
3. 筋の短縮が続いた癒着期やスパズムが続き疼痛や癒着がおきている場合は、筋膜リリースが有効である。
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