正しい握り方から始める料理動作 ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~

正しい握り方から始める 料理動作の評価とアプローチ

みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。

今回は、ADL(日常生活動作)の中の重要なスキルである料理について、実践的な視点からお伝えしていきます。

私が主催している「OTしゃべり場」というZoomナイトセミナーで、IADLとしての料理に関する興味深い会話がありましたので、その一部をご紹介します。

受講生

先生!IADLの料理について知りたいです。

仲田

料理ですか、主婦の方が担当につきましたか?

鋭いですね…

やっぱり?

専業主婦なので、料理が必須なんですよ。旦那さんは仕事人間で料理はしたことなくて…

料理で何に躓いてるのですか?

包丁操作です!

患側が利き手とか?それとも利き手交換?

利き手交換です。

使い慣れていない状態ですかね。

PTさんに肩甲骨のセッティングをやった方が良いと言われたんですけど、異常がみつからなくて…

でしたら、包丁の握り方、フォームはどんな感じですか?

こうやって普通にグーで握り込む感じです。

さくらさんって、料理しない人ですか?

ななななな…!

ごめんなさい。あまりにも包丁操作がぎこちなく見えてしまったので笑

なんでバレたんですか?包丁に握り方の正解とかあるんですか?

ありますよ。

え?

包丁は、斜めに握るのが正解ですよ。

そうなのですか!!?

患者さんに今伝えた包丁の握り方を伝えてもらって脇があくか確認してもらっていいですか?

わかりました!ありがとうございます。

また、アクティビティ含め包丁の練習プログラム等が知りたければ療法士活性化委員会のセミナーに遊びにきてくれたら教えるますね。

次の土曜日休みなので包丁の切り方やプログラムなど質問に行きます!

楽しみです!

まとめ

  1. 肩甲骨に問題がなければ握るフォームを確認してみよう
  2. フォームはグーで握り込まず斜めに握る
  3. 包丁だけではなく、アクティビティでも練習はできる

いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。

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