毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は口腔ケアの重要性についてお話しします。
老健などの生活期で働く療法士の方々にとって、口腔ケアは身近な存在だと思います。しかし、クリニックなどで働く療法士の方々にとっては、口腔ケアについては遠い存在なのではないでしょうか?
なぜ口腔ケアが重要なのか?
なぜ口腔ケアが重要なのかというと、誤嚥性肺炎の予防がそのひとつとして挙げられます。
誤嚥について
誤嚥には不顕性誤嚥と誤嚥性肺炎の2つがあります。
不顕性誤嚥というのは、「むせ」がない状態で唾液が肺に入り込み肺炎を起こすものです。
誤嚥性肺炎は、食事中などに食べ物が食道ではなく気道に入り込んでしまって肺炎を起こすものです。誤嚥性肺炎の8割は、発生から48時間以内に改善すると言われています。
また、誤嚥性肺炎の8割以上は不顕性誤嚥と言われています。そのため、口腔内の状態が悪く雑菌の多い唾液が肺に入ってしまうと肺炎のリスクが高くなってしまいます。そのため、口腔ケアは重要であると言えます。
他には口腔ケアはどのような点で重要なのでしょうか?
口腔ケアの重要性について
本日はこちらの研究に沿ってお話していきたいと思います。
https://research-er.jp/articles/view/126120
こちらの研究では、歯の喪失を予防すること、また歯を失ってしまった場合に治療によってこれを回復することにより、死亡率や機能障害の減少、知的能力の維持、外出頻度、食生活の改善と関連する可能性があることが示唆されたとまとめられています。
つまり、口腔内の健康状態を保つことによって、その人の身体的な健康状態を保つことができると言えます。
クリニック等で働く療法士の方々も、口腔ケアをおこなう重要性を患者さんにお伝えすることができますので、ぜひ口腔ケアの重要性を広めていただきたいと思います。
まとめ
口腔ケアの重要性について
1. 誤嚥には不顕性誤嚥と誤嚥性肺炎の2つがあり、不顕性誤嚥は「むせ」がない状態で唾液が肺に入り込み肺炎を起こすもの、誤嚥性肺炎は食べ物が気道に入り込み肺炎を起こすものである。
2. 誤嚥性肺炎の8割以上は不顕性誤嚥と言われており、口腔内の状態が悪く雑菌の多い唾液が肺に入ると肺炎のリスクが高くなる。そのため、口腔ケアは重要である。
3. 口腔内の健康状態を保つことによって、その人の身体的な健康状態を保つことができる。
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