高齢の方のリハビリに携わる際に注目したい筋について from リハコヤ

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

 

本日は高齢の方のリハビリに携わる際に注目してほしい筋についてお伝えします。

 

 

高齢者と歩行について

 

 

歩幅、歩行率、歩行速度、歩行比(歩幅/歩行率)の全てが65歳以上で減少するというデータがあります。

つまり、高齢になるほど歩幅が小さくなります。

 

 

歩幅が狭くなるということは、股関節の伸展角度が小さくなる、つまり歩行時に使用する股関節伸展の筋肉(内側ハムストリングス)を使わなくなるということです。

 

 

半膜様筋について

 

 

特に半膜様筋に注目していきましょう。

半膜様筋の停止は5つあり、脛骨内側顆、後内側関節包、後斜靭帯、斜膝窩靭帯、膝窩筋です。

 

半膜様筋は立位時などで膝関節の安定性に寄与しています。膝関節は過伸展を防ぐ骨性制御を欠くので、筋群や後方関節包が膝の過伸展を制御します。その筋群とは膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングス、特に半膜様筋腱の延長線維によってさらに補強されます。

 

 

ハムストリングスの筋力が低下すると何が起こるのか?

 

前述した内容から、ハムストリングスの筋力が低下すると、膝関節の後方の安定性が低下することがわかります。

このような状態になると、膝関節をなんとか安定させようと膝関節を軽度屈曲位にして大腿四頭筋で頑張ろうとする、高齢者特有の姿勢になります。

 

ハムストリングスはアウターマッスルとインナーマッスル両方の作用を持ち、膝関節を安定させる、膝関節を屈曲する、股関節を伸展するという3つの作用があります。

なので、下肢をみる際にハムストリングスは必ずみるようにしましょう。

ぜひ臨床で注目してみてください。

 

 

まとめ

 

高齢の方のリハビリに携わる際に注目したい筋について

1. 加齢とともに歩幅は減少する。

2. 歩幅が狭くなるとハムストリングスが使われなくなり、ハムストリングスの筋力低下や機能不全が起こる。

3. ハムストリングスの筋力低下によって膝関節の後方の安定性が低下する。

 

 

オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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