毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は骨盤の評価についてお伝えします。
骨盤の構造について
骨盤は、左右一対の寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)、仙骨、尾骨で構成される骨格です。この寛骨と仙骨、仙腸関節・恥骨結合により骨盤輪が形成されることで、体幹の荷重を下肢に伝えるとされています。
このことから、安定した立位をとるためにも、骨盤への評価・介入が大切であることがわかります。
仙腸関節のずれが生じる、つまり仙骨が前傾し腸骨との摩擦が起こると骨盤は安定すると言われています。これが臨床で仙腸関節の動きが大切と言われている理由のひとつです。
骨盤が前傾する(仙骨が腸骨に対して前傾する)
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骨盤輪が安定する
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体幹の荷重を下肢に伝える
仙腸関節の動きについて
では、仙腸関節はどのようにどれくらい動くのでしょうか。
仙腸関節は矢状面で比較的小さな回転・並進運動が見られ、その可動域は並進が1〜2mm、回転運動が0.2〜2mmの範囲内と言われています。
仙腸関節の評価の方法について
仙腸関節の動きの評価のひとつにパトリックテストがあります。
1測定したい仙腸関節側の下肢を屈曲・外転・外旋し対側の膝の上に置く
2膝とASISを固定し、膝を床方向に軽く押し込む
3エンドフィールになったら前・後のどちらに違和感があるか問診する
問診によって後方に違和感がある場合、仙腸関節の不全が考えられます。
パトリックテストは股関節の評価方法として利用されるものですが、問診を行うことで仙腸関節の不全も知ることができます。
ぜひ明日からの臨床に生かしてみてください。
まとめ
骨盤の評価について
1. 骨盤は、左右一対の寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)、仙骨、尾骨で構成され、この寛骨と仙骨、仙腸関節・恥骨結合により骨盤輪が形成されることで、体幹の荷重を下肢に伝えるとされている。
2. 仙腸関節はわずかながら回転・並進運動が見られる。
3. パトリックテストによって仙腸関節の不全を知ることができる。
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