みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。突然ではありますが、「ユニバーサルデザイン」という単語を聞いたことはありますか?今では一般家庭でも広く活躍している身近なコンセプトです。今回は、ユニバーサルデザインについて作業療法士の視点から見た特徴や、私たちの日常生活の中での発見をお伝えしていきます。
実際にZoomのナイトセミナー「OTしゃべり場」というADLなどを話し合う場で出てきたユニバーサルデザインについての会話を一部お伝えしていきます。

はい、”全ての人にとって使いやすいように初めからデザインする考え方”ですよね。
日常で見かけるユニバーサルデザインの例

最近、ワンタッチ式の傘がユニバーサルデザインということがわかりました。

ワンタッチ式の傘の特徴を教えてもらっていいですか?

楽な理由を教えて下さい。せっかくなので、ユニバーサルデザインについて話しましょう。

えっと…!ボタン一つで簡単に開きます!誰でもボタンさえ押せれば使えます!

いいですね。そう、ボタン一つで開く設計で“力が弱い人”“片手しか使えない人”“高齢者の方”に優しいですよね。これ、誰でも押せば使えるので身体的な制限がある人に限らず、“全ての人にとって使いやすい”のが特徴です。
作業療法とユニバーサルデザインの密接な関係

実は、作業療法とユニバーサルデザインって身近にいたりします。

例えば、たばこを吸うのにライターを使用する人いますよね?ワンタッチライターもユニバーサルデザインになります。

リハビリ時、ジッポのように摩擦を利用して着火させるような難しいものではなく簡単なライターに難易度を落として誰でもが扱いやすいユニバーサルデザインを知らず知らず選択し提供しているわけです。
気づいていない日常のユニバーサルデザイン

アドバイスでも伝えたりしますよ。例えば、シャンプーとリンスの違いで、シャンプーの容器にはギザギザが触覚で区別できるようにできているなどあります。

身近にあるもので自動ドア、左右使えるハサミ、牛乳パックのへこみなど様々あります。効率よく使えると、より良い生活が送れそうですよね。

他にも質問等あれば療活の時に実際の物をみせますね。
身近に潜むユニバーサルデザインの例
- ワンタッチ式の傘 – ボタン一つで開閉でき、力の弱い方や片手しか使えない方でも簡単に操作可能
- ワンタッチライター – 複雑な操作なく、誰でも簡単に使用できる
- シャンプーボトルのギザギザ – 目が見えなくても触覚で区別できる工夫
- 自動ドア – 手を使わずに通れるバリアフリー設計
- 左右両用ハサミ – 利き手を問わず使いやすい設計
- 牛乳パックのへこみ – 持ちやすく、注ぎやすい工夫
まとめ
- ユニバーサルデザインとは誰もが対象で簡単に使えるものである
特定の人だけでなく、全ての人にとって使いやすさを追求した考え方 - 作業療法とユニバーサルデザインの考え方の共通点が似ている
使いやすさを追求し、生活の質を向上させるという共通の目標 - ユニバーサルデザインはちまたにあふれている
意識して見るとさまざまな場所で発見できる工夫の数々
いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。次回も興味深いテーマでお届けする予定です。
作業療法士として臨床技術をさらに高めたい方へ
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