毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
脳の病変部位と出現しやすい症候との組合せで正しいのはどれか。
- 黒質感覚障害
- 視床嗅覚障害
- 赤核摂食嚥下障害
- 線条体不随意運動
- 扁桃体筋緊張異常
解答
4
解説
黒質:線条体にドーパミンを送り興奮を抑制。視床へ抑制の出力。ここが傷害されるとパーキンソン様の症状が出やすい。無動・固縮・姿勢反射障害など運動に関わるものが多い。感覚障害は視床が傷害されると出現しやすい。
視床:嗅覚を除く、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する役割。視床の病変では感覚障害が出現しやすい。嗅覚障害は前頭葉の嗅覚中枢。
赤核:手足運動調節に関わる。摂食・嚥下障害は脳幹・大脳皮質・小脳など様々な部位の病変で起こりうる。
線条体:線条体の病変により不随意運動が出現しやすい。
扁桃体:情動反応の処理と短期的記憶において主要な役割を持つ。
なので解答は4となります。
これを臨床で活かすには?
CTやMRIの画像所見である程度の障害像が推定できます。画像から正し区障害像を推定し予後予測に活かしましょう。また画像診断は全てではありません。実際の対象者の動きや回復の過程も合わせて評価し、統合して解釈するようにしましょう。
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