こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は関節可動域制限について
- 骨性:骨の変形によるもの
- 皮膚性:皮膚の変性によるもの
- 神経性:筋スパズムや弛緩性麻痺など神経由来の問題
- 結合組織性:その他の結合組織性の問題
に分けて評価とおっけをしましょうとお伝えしました。
>>>関節可動域制限について
今回は皮膚についてお伝えしていきます。
皮膚の役割
皮膚は外から生体を保護している人体最大の臓器。
沖田 実(2008) 関節可動域制限 病態の理解と治療の考え方 第2版 pp22 三輪書店
とあります。
皮膚は
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
の3層からなり、それぞれ
- 表皮:上皮組織
免疫機能(ランゲルハンス細胞)、触覚(メルケル細胞)、メラニン色素(メラノサイト) - 真皮:結合組織と皮膚付属器
弾力と物質的な強度を担当。皮膚と内部構造の密着といった力学的役割を担っている。間質はコラーゲン繊維(膠原)、エラスチン繊維(弾性)、ヒアルロン酸、コンドロイチン酸(水分保持)。毛細血管とまっ筋収縮神経繊維が網状に分布している。 - 皮下組織:脂肪細胞
の役割があります。
皮膚の血管と神経
血管
真皮浅層、真皮深層、皮下組織深層に皮膚めんと平行に展開、垂直に走る血管により連結されている。
→圧迫しても血流が遮断されにくい構造。さらに破壊もされにくい。
神経
- 自律神経→真皮の汗腺、皮脂腺、血管などに接続
- 感覚神経
・有髄神経(主にAβ繊維)
真皮:触刺激、圧刺激→マイスナー小体、パチニ小体、ルフィニ小体
表皮:圧刺激→メルケル細胞、触刺激→毛根
・細い有髄神経(Aδ繊維)、無髄繊維(C繊維)
侵害刺激、熱刺激、冷刺激→自由神経終末
皮膚は様々な刺激を受容するようにできています。
皮膚の評価
- 滑走性:運動方向、運動方向と平行
- 伸張側:たるみがあるか
- 短縮側:溝があるか
の3つを評価します。
まず滑走性があるのは大前提ですが、2、3のたるみと、溝も可動域には重要です。併せて評価をしてみましょう。
介入方法はリハコヤでライブ配信します!!
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まとめ
関節可動域制限について 〜皮膚編〜
- 皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなる
- 血管や感覚神経が豊富
- 滑走性、たるみ、溝を評価する
詳しくはリハコヤでLIVE配信します!!
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