ADL 大塚 久
ADL回復の順序と重要ポイント ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~

みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。
今回は、回復期リハビリテーション病院に入院している脳卒中患者のADLが回復しやすい順番をお伝えしていきます。
実際にZoomのナイトセミナーで「OTしゃべり場」というADLなどを話し合う場で出てきた回復機序に関する会話を再現してみます。

先生! ADLの中で回復が早い順番ってありますか?

そうです! ADLの食事、更衣、トイレ、入浴の順に回復が早いと言われていますがどうですか?

一応、そう言われているというのはありますけど急にどうしたのですか?

上司にFIM利得を上げるのに重要だから調べてきて伝えるようにと言われました。でも、調べても良くわからなくて、相談しても調べが足りないと…。

調べたのに教えてくれなかったのですね、調べる場所とか教えてもらいました?

教えてくれませんでした。本当にストレスです!おかげで寝不足です。

まず、話してくれた中で回復しやすい順番は「食事⇒トイレ⇒更衣⇒入浴」の順番となります。

ただ、回復の機序は、リハビリの進行状況によって異なってくる場合もあるから絶対ではないですよ?

例えば食事ですと、座位保持ができれば比較的簡単にできますので、他の動作よりも先に回復することが多いと言われています

トイレの場合は移乗や下衣の着脱が入るからですね。ただ、トイレはほぼ毎日必要です。患者さんの自尊心や日常生活の質に大きく関わってきますので、初期段階から背極的に取り組まれることが多いですね

あ~わかります。ご家族様も「トイレが自立できれば帰ってきて良いよ」と言われます

患者さんにとって人生の分岐点となる重要なことですね

次は更衣ですが、バランスや手足の協調運動が必要となってきます。さらに、上衣や下衣は両手を使う必要があり、片手で行う場合は難易度が高くなります

そうですね、トイレだと膝ぐらいまで下げれば良いですからね。

もしかして入浴は入浴のリハビリ自体をしない人もいるからですか?

そ、それもあるかもしれませんが、もっとオブラートに笑。

入浴動作は、全身のバランスや筋力、協調運動を必要とします。それだけではなく床が滑りやすい環境であること、湯船に跨ぐ必要があること、水で濡れることなど安全面も確保しなければならず、重要となるからです。

とりあえず、回復機序は目安として頭の片隅に置いといて、患者さんに合ったリハビリを提供しましょう
まとめ
- 回復機序は「食事⇒トイレ⇒更衣⇒入浴」
- リハビリの進行状況により回復機序は前後するため絶対ではない
- 患者さんに合ったリハビリを提供しよう
いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。
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