毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は下肢装具の注意点について、ある文献を参考にお話ししていきたいと思います。
生活期の装具使用の実態とは?
こちらの文献によると、『生活期の脳卒中者は、耐用年数を超えた装具を装用している可能性があり、かつ耐用年数を知らずに在宅生活を継続している実態が明らか』であり、『生活期脳卒中患者の半数以上が不適応の下肢装具を使用している』と記載されています。
生活期に関わる療法士にできることとは?
このことから、生活期で装具を使用している方に関わる療法士は、患者さん・利用者さんの使用している装具がいつ作られたものなのかを把握しておく必要があります。また、装具を作り直す際には新しく評価を行い装具の選定を行いましょう。新しく作った装具は作り直す前のものと同一とは限りません。
装具を作り直す際には、わからないことがあれば上司や詳しい人に相談し、正しく作り直すようにしましょう。正しい装具を装着しているかどうかで、その人の生活は大きく変わります。
急性期・回復期に関わる療法士にできることとは?
急性期・回復期に関わる療法士は、リハのためではなく生活のために作った装具だということをしっかりと伝えていきましょう。また、ご家族やケアマネージャーに対し、装具には耐用年数があることも伝える必要があります。
下肢装具を使用している患者さん・利用者さんに対し、わたしたち療法士はどの分野においても積極的に関与する必要があります。ぜひ臨床に活かしてみてください。
まとめ
下肢装具の注意点
1. 生活期で下肢装具を使用している方に関わる場合は装具の耐用年数に注意し、必要であれば作りかえる。
2. 新しい装具を作る際には、評価をおこなう。
3. 急性期・回復期で下肢装具を使用している方に関わる場合は、ご家族やケアマネージャーに装具には耐用年数があることを伝える。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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