【脊柱圧迫骨折のリハビリって?〜その3 回復過程について〜】

脊柱圧迫骨折んリハビリって?回復過程について

脊柱圧迫骨折の回復過程について

みなさん、こんにちは
療法士活性化委員会の林です。

前回はリスク管理についてでしたね。
>>>【脊柱圧迫骨折のリハビリって?〜その2 リスク管理について〜】

今回は第3段の回復過程についてです。

回復過程の大事な点は3つ
1.疼痛増悪期
2.疼痛緩和期
3.骨癒合期
です。

骨粗鬆症疼痛期間について

1.疼痛増悪期は、受傷から2週間
2.疼痛緩和期は、2週間から12週間
3.骨癒合期は、2~3ヶ月
となっています。1)より

人によって疼痛期間は異なりますので、
必ず、患者さん、利用者さんへの配慮や
医者、看護師、介護福祉士への確認を行うようにお願いします。

疼痛増悪期について

この時期は、コルセットを着用して運動療法を行う必要があります。

発生してからの期間が短い新鮮骨折例では局所の安静、体幹ギプス固定、コルセット装着による外固定、鎮痛薬投与が初期治療となる(グレードB)。2)より

また、圧迫骨折が生じると、骨癒合が得られるまで椎体の圧潰変形は進行します。
それを食い止めるために保存療法の目的であり、運動療法もそのひとつとして重要な位置付けとなる。3)より
そのため、コルセットを着用しての運動療法が有用となります。

運動療法としては体幹・下肢の可動域訓練や体幹・下肢の筋力訓練
特に深部静脈血栓症を予防するため足関節自動運動が大切になります。

疼痛緩和期について

この時期は、コルセットを着脱して運動療法が行えるようになってきています。
運動療法は先ほどと同じ体幹・下肢の可動域訓練や筋力訓練を行います。

1つ目と2つ目の時期は、姿勢の維持や矯正に不可欠な体幹及び下肢筋力を強化することが重要となります。
筋力訓練は、体幹伸展筋群、腸腰筋、大腿四頭筋になります。
リスク管理を行って運動療法することが必要なのですが、具体的な内容はセミナーで
お伝えしたいと思います。

骨癒合期について

この時期になると、体幹を支持する外固定が除去されており、
症例自身により姿勢を保持しなければならない。4)より

引き続き体幹伸展筋群、腸腰筋、大腿四頭筋の強化
さらに、椎体前面への負担を減らすために
前胸部の伸張性改善を行います。

伸張する部位は大胸筋や小胸筋となります。
こちらも具体的なリリース方法やストレッチング方法は
セミナーでお伝えしたいと思います。

 まとめ

脊柱圧迫骨折の回復過程で大事な点は3つ
1.疼痛増悪期
2.疼痛緩和期
3.骨癒合期

回復過程を理解し、「今よりも状態を悪くしない事」をしませんか。

一度きりの人生で、途中で動けなくなる人がいる
一緒に患者さん、利用者さんの人生をデザインしませんか。

あなたには今、2つの選択肢があります。
1.脊柱圧迫骨折のリハビリに大切な3つのポイントを理解し、自信を持ってリハビリを行う
2.今のまま悪くならないか心配をしながらリハビリをする
どちらの道を選択しますか?

もし自信を持ってリハビリを提供したいと感じているなら療法士活性化委員会は全力でサポートします。
>>>脊柱圧迫骨折に対する評価とアプローチ

療法士活性化委員会
認定インストラクター 林 凌磨

  1. 中尾 浩之 著:よくわかる腰痛症 原因と治し方 2016年
  2. 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会.骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年度版.東京:ライフサイエンス出版:
  3. 金村徳相:胸椎から骨盤までの日本人の立位アライメントとその基準値.関節外科28:558-567.2009
  4. 赤羽根良和:骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の病態理解とそのアプローチ 2017年

追伸
あなたにとっての“評価”とは何かを教えてください。

アンケートの回答はこちら>>>あなたにとって“評価”ってなんですか?

アンケートにご回答いただき、Facebookページにご参加いただくと関節モビライゼーション・筋膜リリース・セルフケア」の動画を無料でご視聴いただけます。

 

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【 なぜこのアンケートを行うか? 】

実習の頃から

「評価ちゃんとできてる?」

「それ評価したの?」

と言われ続けていました。

 

そしてバイザーになってからも

「それ評価したの?」

「評価できてないね」

と実習生に言っていました。

 

でも「評価しました!」と報告すると

「それじゃないんだよな〜」

 

実習生から

「評価しました!」と報告を受けると

「そこじゃなくてさー」

と感じたことありませんか?

 

皆さんも同じ経験があるのではないでしょうか?

そもそも

「評価」

の定義がそれぞれ違うからなのでは?

 

と感じまずは皆さんの「評価」の定義を確認してみよう!

と思いこのアンケートを実施しました。

 

このアンケートを実施することにより

不必要な「そこじゃないんだよな〜」というディスカッションから

「患者様のために何ができるか?」というディスカッションにするためご協力いただけると幸いです。

 

アンケート結果は後日集計して公開いたします。

患者様、利用者様、そして療法士の笑顔の為にご協力ください!

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療法士活性化委員会では
療法士に土台と自信を提供し
一人ひとりの患者様・利用者様がその人にとってのより良い生活でき、
笑顔になることを目的に講習会を行っています。

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