みなさんこんにちは、理学療法士の大塚です。
療活してる?
よく臨床で「骨盤が後傾しているから〜」とか「骨盤の動揺が〜」とか言いますが、正直骨盤の前傾・後傾のアライメントってどこで評価していますか?
僕は新人の頃「なんとなく」で評価していました^^;
「なんとなく」では客観的な評価にならず、再現性も0なのでちゃんと基準を作ってみたいと思います。
アライメントの評価の前にまず骨盤の前傾・後傾・中間位はどこか?
客観的な評価とするためにはまず基準を知りましょう。
整形外科理学療法の理論と技術【上前腸骨棘より上後腸骨棘が2~3横指高いものを基準とする。】
とされています。
これを基準とすると、
- 2横指以下→骨盤後傾位
- 3横指以上→骨盤前傾位
となります。
骨盤が後傾位になるとアライメントはどうなる?
骨盤の後傾を関節の構造と運動学的に見ると
- 股関節:外転・外旋位
- 膝関節:屈曲位
- 足部:背屈・内返し
となります。
骨盤が前傾位になるとアライメントはどうなる?
骨盤の前傾を関節の構造と運動学的に見ると
- 股関節:内転・内旋位
- 膝関節:過伸展位
- 足部:底屈・外返し
となります。
骨盤の前傾・後傾に必要な関節は?
骨盤の動きに必要な関節は大きく分けて3つ
- 腰椎
- 仙腸関節
- 股関節
です。
骨盤の前傾・後傾をコントロールしている筋は?
骨盤の前傾・後傾をコントロールしているのは
- 大腰筋
- 多裂筋
です。
例えば立ち上がりの時の骨盤を評価するなら、、、
立ち上がりを効率的に行うには座面から足部へのスムーズな重心移動が必要です。そのために骨盤の前傾が鍵になってきます。骨盤の前傾に着目して動作を分析していきます。
1、立ち上がり動作ができるかどうかの動作分析
見るポイントは骨盤の前傾がスムーズにできているかどうか?
スムーズにできる場合
問題なし
スムーズでない場合
- 腰椎・仙腸関節・股関節の関節可動域(ROM)の評価
- 大腰筋・多裂筋の筋力(MMT)の評価
- 骨盤前傾の運動学習の評価
をしてみましょう。
可動域や筋力・運動学習に問題点が見つかったらアプローチ
問題点に対して適切なアプローチをしていきます。
仙腸関節のモビライゼーション(DS法)
脊柱のモビライゼーション
股関節のモビライゼーション
大腰筋のリリース
多裂筋のリリリース
その他のアプローチ法はこちらで動画を公開いています>>>リハコヤ
まとめ
- 骨盤前傾・後傾中間位の基準はPSISがASISの2〜3横指上
- 骨盤前傾・後傾に必要な機能は腰椎・仙腸関節・股関節の可動域と大腰筋・多裂筋のコントロール
- 動作分析から問題点を抽出し、評価、適切なアプローチをする
です!
骨盤を見るときに困ったら一度参考にしてみてください^^
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