『麻痺の回復過程と運動発達段階の関係』

発達、麻痺、回復過程

みなさんこんにちは、療活の大塚です!

療活、理学療法士大塚久
療活してる?

突然ですが片麻痺のアプローチって得意ですか?
僕は苦手です!(笑)

苦手ながらもなんとか効率的に見ようと模索していましたが先日小児のリハビリに携わっている高櫻さんとお話しして光明が見えてきました!


ちょっと昔話をすると、


僕の最初に勤めていた病院は療養型の病院でしたが、周辺に総合病院が無い地域のため、
脳卒中を発症された方も救急で運ばれてきていました。
その病院では訪問リハビリや老健も併設されていたため、入院から在宅復帰まで一貫してみることができたので非常に経験になりました。

そんな中、脳卒中の患者様を担当すると、麻痺の回復の過程や
どんな時期にどうやってアプローチをしていいかわからず毎日悩んでいました。

先輩療法士からは
「早期の離床と坐位、立位、歩行をするのが大事だよ」

と教えられ、座れないのに坐位保持を続けたり、2人で介助して歩行をしてもらったり、

効果があるのか無いのかわからないまま、続けていることもありました。

正直、変な代償動作なども出ていたし意味ないことを続けていた気がします。

 

でも実は麻痺の回復段階に合わせたアプローチは発達の段階に合わせることで

効率的にアプローチをすることができます。

ちなみに
発達運動学と能祖中片麻痺の運動行動の関連とリハビリのアプローチについては20年前から言われています。

CVAの理学療法〜運動発達学的視点から見た理学療法アプローチ rigakuryoho kagaku16(1):41-47.2001半田 健壽

 

ポイントは

屈曲・伸展・回旋

です。

(そんだけかい!)


発達の段階では


まず頚部の屈曲と骨盤の前後傾が始まります。(生後2〜3ヶ月)

その後抗重力位(腹臥位、on elbow、on hands)での伸展活動(生後4ヶ月〜)

発達,on elbow発達、エアプレーン

そして寝返りを行うための回旋運動(生後6ヶ月〜)

ちなみに寝返りができる段階で両手支持での坐位ができるようになります。

発達、坐位、両手支持

(ここまでくると大塚が赤ちゃんに見えてくるのは気のせいでしょうか…)

つまり坐位を介助なしで行うためには背臥位での頚部屈曲・骨盤の前後傾や

on elbow or on hansでのリーチなどが坐位を行う前の段階での準備になります。


立位や歩行は?


ちなみに立位や歩行は生後11ヵ月以降。

まだこの段階では獲得は難しいでしょう。

そんな中で立位や歩行のみを繰り返していたら、、、

代償動作がどれだけ出るんでしょうか?

 

ここまでくると

「発達段階を追うと歩行まで12ヶ月かかる。回復期は長くても6ヶ月。間に合わないじゃないか!」

といった声が聞こえてくるかもしれません。

 

もちろん早期からの立位や歩行で荷重環境に置くのは大事です。


赤ちゃんと片麻痺の方の違いは?


なぜなら赤ちゃんと片麻痺の方との違いは

赤ちゃんは0からスタート、片麻痺の方は一度歩行まで獲得した経験があるということからスタート。

道で例えるとまだ手つかずの山に道を通すのと、

赤ちゃんの発達すでにできている道があり、災害などでで壊れた部分を修復するぐらいの違いがあります。

麻痺の回復過程

(もちろん壊れ方によっては修復までにかなりの日数を必要とする場合もあります。)

 

もちろん一度できているとはいえ、退院するまでの限られた時間の中で効率的にアプローチが必要です。

 

あなたも麻痺の回復過程に合わせた効率的なアプローチをしてみませんか?

てか、知ってた方が楽しくない?

詳しくはこちらから>>>発達から見る麻痺の回復過程

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