皆さんは肩関節のROMex時に何を意識していますでしょうか?
この目的を間違えることで、ROMex効果のあるものと、ないもの、に分かれてしまいます!
今回のコラムでは2部作に渡り、肩関節を例にROMexの正しいやり方、目的を解説していきましょう!
ROMexとは?
関節可動域=ROMは、「Range Of Motion」の略であり、exとは、exercise(エクササイズ)=運動 という意味でROMexは、関節可動域運動という意味です。
では、その目的は?
療法士の皆さんが考えているROMexの目的は『関節可動域を維持・改善』ではないでしょうか?
学校や、実習でもこのように習いました。
私も臨床に出て何も考えずにROMexを実施していた時はこの目的しかありませんでした?
本当に可動域拡大・維持ができるのか?
臨床にでて2年ほどが経ち、ある事実に私は気づきました。
『ROMexして可動域が改善した人いたっけ?』
答えはいませんでした・・・・
可動域の改善をしたければ、低下させている原因にアプローチした方がはるかに効率よく改善できまからね・・・
ではなぜ文献上も学校でも可動域拡大・維持が目的なのか?
この目的は決して間違えではありません。
ただ、一つ付け加える必要があります。そのキーワードは『自動運動』です!
つまりROMexの本当の目的は『自動運動時の関節可動域の拡大・維持』なのです。
その根拠は?
皆さんも経験があるのではないでしょうか?
肩関節の他動の可動域に問題はないのに、自動になると肩甲帯から動かそうとする人を。
これはどのような状態なのか?
ニューロン間の接合部であるシナプスにおいて、シナプス前ニューロンの繰り返し発火によってシナプス後ニューロンに発火が起こると、そのシナプスの伝達効率が増強される。また逆に、発火が長期間起こらないと、そのシナプスの伝達効率は減退するというものである。
つまり、正しい運動を長期間実施しないことにより、伝達効率が落ち、運動を忘れてしまうということです。
そのため、ROMexでは
他動運動にて正しい運動を誘導
↓
半自動運動
↓
自動運動
という流れで『運動の再学習』をしてもらう必要があります!
これにより『自動運動時の関節可動域の拡大・維持』が可能になるのです!
どうでしょう?
ROMexの正しい目的を理解してもらえたでしょうか?
次回は、より正しい方法を肩関節を例にしてお話していきますね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたも
当たり前のことが当たり前にできるようになり
一緒に信頼される療法士になりませんか?
療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳
このブログの感想をレターでいただけますか?
応援・批判どちらも受け付けています。
>>>加藤淳のレターポット
この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!
今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓
コメントを残す