みなさま、こんにちは!
Assessmentコースの講師の加藤です。
療法士はどの領域にも関わらず、担当することが多い『大腿骨頚部骨折後』
臨床の皆さんはどのようにリハビリを進めているでしょうか?
私の場合、まずは術式をしっかりと調べます!
なぜか?
本日はTHAを例になぜ術式を調べないといけないのか?を解説していきましょう!
術後に起こる変化とは?
手術を受けると、必ず不動期間が生じます。不動のまま、安静臥床をすると、約1〜3%/日、10〜15%/週の割合で筋力低下が起こり、3〜5週間で約50%に低下すると報告されています。
さらに、手術を受けるということは、身体の一部を切開している状態です。筋繊維の損傷が生じることにより、血流不全も生じます。この血流不全により、阻血性筋萎縮を引き越します。
つまり、手術により
・廃用性筋萎縮
・阻血性筋萎縮
以上の2つが生じ、筋力低下が生じるのです。
では、THAの術式はどうなっているのか?
現在、主流としてよく利用されている術式は以下の3つになっているでしょうか?
- 後側方侵入術
- 前方侵入術
- 前側方侵入術
すでに術式の名前でわかる通り、この3つとも切開する場所が変わってきます。
後側方侵入術
大殿筋を分けて、短外旋筋群を大転子後方で切離して関節に到達する方法
前方進入法
大腿筋膜張筋と縫工筋、大腿直筋の間から股関節前方へ達する方法。
前側方進入法
大腿筋膜張筋の後縁で大腿筋膜を切開し、大腿筋膜張筋と中殿筋の間で進入する方る方法
術式を知っているとどうなるのか?
上記のことを加味すると
- 切開した箇所は筋力低下が生じやすい
- 3つの術式とも切開する筋が違う
つまり、術式をしっかりと理解していると筋力低下している筋が把握しやすくなるのです。筋力低下している筋のおおよその検討がついたら、その筋の状態を把握するために触診・MMTなどを実施して仮説を検証してみましょう!
その次に促通し、動作へ反映させていくことがリハビリの手順となりますね!
療法士活性化委員会では、basicコース、Assessmentコース、analysisコースにて
触診・アプローチ・評価・促通・動作分析が学べる内容となっています。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳